〒242-0021 神奈川県大和市中央3-8-26 杉中央ビル1階

営業時間
9:30~18:30
定休日
水曜日・金曜日・日曜日・祝日

お疲れ様です。杉本です。

本日は1日研修生が参加され、4人体制での診療となりました。

研修生といっても私よりもキャリアのある先生です。

診療中は慌ただしく動いているために研修生の常時お伝えすることは難しかったのですが、院長についてブースに入られることが多かったため学びはとても多かったのだと思っております。

診療時間も、通常の診療時間と比べて1時間早いスタート、1時間遅い終わりでした。

診療後には4人で簡単なお疲れ様会。ディスタンスを確保しながらスタッフルームで行いました。

患者様からの差し入れの品(手作りの食事)を食しました。

「余りものだから…」と言って渡して下さるのですが、いつもスタッフ全員でおいしくいただいております。有難うございます。

こちらが差し入れのお品です。豪華ですよね…。

本当にありがたいです。感謝の気持ちを忘れず今後も励んでいきたいと思います!

本日もお疲れ様でした!

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなのブログ》に収められています。

お疲れ様です。杉本です。

最近花壇に新たな仲間が加わりました!!

それは、ミヤマキリシマです!!!

植物の植え方に難ありとされていたので、今回はしっかりと下調べを行いました。

傾きなく植えることができたと。

毎回植えては枯らしての繰り返しなのですが、ミヤマキリシマは比較的育てやすいとのこと。

長いお付き合いになることができるよう、しっかり育てていきたいと思います!

日当たりの良いところがいい、ということで治療院の敷地内に置いています!

ご来院の方は、ぜひ探してみてください!

スタッフ 杉本

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2020/10

不妊治療でのクロミット類の連続使用は内膜の薄化現象を起こすことはよく知られています。

伝統医学で考えるなら腎陰虚に傾きやすくなるということでしょう。

※最近の例では誘発剤で卵子が20個近く取れた方が・・・・

うちではめずらしい30前半の方でしたから、子宮の反応がすこぶる良いのでしょう。

上手く妊娠に辿りつければよいのですが・・・

この現象を考えましょう

一度に大量の卵子を生成すると言うことは、卵巣の負荷という視点からなら、相当に激しい消耗を強いることになります。

一挙に卵巣機能を下げることになりかねません。(AMHの値が下がるというのとちょっと違うのですが・・・)

こちらとしては補腎益精の治療をすることいなります

また直に腎精を消耗させ、腎陰不足を導くことで、腎陰から陰血の供給の受ける肝陰、心陰にも影響大ですね。

この辺は推定でしかありませんが、肝陰、心陰が不足すると、筋肉の強張り、痙攣、不眠、不安感が現れやすくなるわけです。

一臓の負担が他臓に影響する。

これが伝統医学の基本的考え方なのです。

ここを上手に補っていきたいと考えています。


※新着時期を過ぎると左サイドバー《不妊症(雑話、症例、内膜症、筋腫、その他)》からご覧ください。

「足」というと部位はどこを指すのか?

足の裏なのか、はたまたなのか。くるぶしなのか・を指すのか。

中医書における「足」の範囲は足くび以下の部位を指し上記は全て該当します。

足首以下には片足28個の骨、19個の大きな筋肉、100個以上の靭帯など多くの組織が存在しています。現代医学的には、この複雑な構造にズレが生じることで痛みが生じることが多いとされ、足関節捻挫・足底腱膜炎・足根管症候群etc.といった名称がついております。

当院にもこの足の痛み」で治療に通われている方が多くいらっしゃいます。

以下、東洋医学における「足の痛み」の原因を解説いたします。

大きく分けて、3タイプ。「体質型」「体質+気候型」「気候型」になります。

●体質型

1)肝腎陰虚型(栄養+潤い不足)

骨や靭帯を構成する成分、身体の潤す成分等の不足によって足裏、踵に痛みが生じる。

・原因・・・歳を重ねていくことや、働きすぎること

・特徴・・・赤みや腫れはない・長い間立つことが難しいこと

・その他の症状・・・めまい耳鳴り・足膝の痛み・目のかすみなど

2)気血両虚型(体力低下+栄養不足)

体力低下や栄養不足により、足裏、踵に痛みが生じる。

・原因・・・長期間病気にかかること・大病を患うこと・出血過多

・特徴・・・踵が痛むが赤くはれない・日中の活動時よりも夜の方が痛む

・その他の症状・・・精神疲労・顔色の青白さ・自然としきりに汗がでること

●体質+気候型

身体に冷えや水分過多が生じることによって生じる。冷えと余剰水分が結託することでエネルギーや栄養物質の運行障害が生じて足痛(多くは指)が生じる。

原因・・・長時間寒い、湿気の多い地にいること

特徴・・・歩く時足が重だるい(ひどい時には足を引きずる)

その他の症状・・・皮膚は冷たく青白い

●気候型

気候によりエネルギー及び栄養成分の運行障害が生じて足首以下の広範囲に痛みが生じる。

・原因・・・台風などの気圧の上昇・湿気の高い環境にいること

・特徴・・・足に限らず全身の関節の痛み・腫れ、陰天時や冷えによって悪化・曲げ伸ばしがスムーズでない・下肢が重だるい

大きく3タイプに分けて説明しましたがいかがだったでしょうか?

ご自身の足の痛みの原因を理解する上での何かしらの参考になれば幸いです。

実際には3タイプの他にも、東洋医学的では多くの原因が考えられております。

お話や身体診察を通じて、皆様にあった治療を提案していきますので、ぜひお悩みの方はご相談下さいませ。

スタッフ 杉本

 ※新着時期を過ぎると左サイドバー《足首/足底》に収められています。

2020/10

今月の頭から母校・湘南医療福祉さんの教壇に立っています。

今年2校目となります。

コロナの影響もあり、例年の半分以下のペースです。

楽といえば楽?少し物足りないといえば物足りない?まぁ〜流れのままにやるしかないですね(* ´艸`)クスクス。

お題目は「臨床中医学」という名の講座。

かれこれ15年ほど続いています。

初めて受け持った生徒さんたちから子供が出来たとかという報告を頂きますからたぶんそれくらい続いています。

生徒さんの力量を図りながら、少し出し入れしていきます。

ひとりでも多くが子が世に出て立派な鍼灸師さんに育ってくれることを願っています。

鍼灸って面白い、凄いって伝えれれば本望です。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《論文&講義》に収められています。

こんにちは。研修生の大久保です。

前回に引き続き「昭和鍼灸の歳月」のご紹介をしていこうと思います。

本書は三部構成となっており、恐縮ながら題名の後に私なりのサブタイトルを付けると

第一部『古典に還れ』       経絡“的”治療の誕生前夜

第二部『病は経絡によって発す』  経絡治療の確立と普及

第三部『柳谷先生と竹山先生』   キーマンの人柄

となっております。

〇第一部『古典に還れ』

始まりは大正十一年に十六歳の柳谷素霊少年が北海道から現在の渋谷区にあった日本鍼灸専門学院の門をくぐる所から始まります。鍼灸業界では大正七年に制定された「改正孔穴」により弾圧真っただ中の入学です。

「改正孔穴」とは、当時380穴ほどあった経穴(現在は361穴)を120穴に省略し、さらに経穴の取り方も変更したため、古来より語り継がれてきた治療とは言えなくなってしまいました。

この「改正孔穴」により、多くの鍼灸師は学校を卒業しても効果的な治療ができないでいました。そこで柳谷素霊(敬称略)は地方で受け継がれている治療法や中国から伝わる医書を基に臨床の場で試行錯誤します。時代は大正から昭和に代わり、この頃に出会った八木下勝之助によって経絡的治療は大きく発展していきます。また、岡部素道や井上恵理(けいり)などが現れ、経絡治療の前身である経絡“的”治療が少しずつ形作られていきます。

〇第二部『病は経絡によって発す』

第二部は竹山晋一朗にスポットが当てられます。竹山は新聞記者の時に医者から見放されるほど体調を崩し、それを東洋医学によって救われた事で鍼灸界に入り、経絡治療普及の先頭を走ります。その後、頭角を現した竹山は岡部宅での議論の場で『(経絡的治療の)「的」はあっても無くてもいいので取ってしまえ』という鶴の一声によって現在の経絡治療と正式に呼ばれるようになりました。

〇第三部『柳谷先生と竹山先生』

第三部は秀才で努力家な柳谷素霊と豪快な竹山晋一朗のエピソードです。一見相対しそうな二人ですがどちらもお酒が好きで、真冬に酔っぱらって側溝に落ちてびしょ濡れになったり、口論の末心臓に鍼を刺したりと、前半で描かれている両氏の偉大な功績がある分、人間味のある一面が垣間見えました。

〇読み終えて

戦後75年間で色々なものが生まれ整備されてゆきましたが、鍼灸界においても経絡治療という数ある治療法の一つの歴史を知れた事は、直感的に動き、あまり時代背景など周りの事に興味を示さない私にとって、とても勉強になりました。また、本書では度々先生方の口論する場面が描かれているのですが、本気で鍼灸の事を考えているからこそで、羨ましくも思えました。私もコロナ禍が落ち着き、以前のように勉強会の後の飲み会ができるようになる頃には熱い治療論が話せるよう、より一層精進しなくてはと思う一冊となりました。

研修生 大久保昌哉

昭和鍼灸.jpeg

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなのブログ》に収められています。

前回の膝痛の続きです。

今回は、体質・気候、外傷による東洋医学的な膝痛の解説を行っていきます。

●体質+気候由来タイプ

③湿熱タイプ (水湿+熱)

身体に過剰な湿気とが過剰に存在することが原因となる。

「水分代謝の悪い体質に熱気が加わること」や「熱体質の人が湿気の多い環境にいること」によって膝の痛みを発症します。

特徴としては、「熱症状」。患部に熱感があり、

顏色が黄色で垢がついている。

尿の色は濃く、

便は始め硬く、

後が軟らかい。舌の苔の色も黄色等が挙げられます。

④寒湿タイプ(水湿+冷え)

身体に過剰な湿気と冷え過剰になることが原因です。「水分代謝の悪い体質に冷えが加わること」や「冷え性の人が湿気の多い環境にいること」によって膝の痛みを発症します。冷えにより体の中の栄養物質、エネルギー物質の運行が阻まれることで痛みとして出現する。激しく痛み、歩行困難をきたす場合も。

特徴としては、「冷え症状」。両ひざのはれや強い痛みの他に、顔色が青白い、手足の冷えなどがみられる。 

●熱タイプ

⑤外傷タイプ

ケガをすることで、血行が滞る。長時間滞り熱化してしまうことが原因となる。

膝関節が赤く腫れ痛み、熱感を伴うことが多い。明確な外傷歴があることが特徴。

⑥体質+気候タイプ

熱を持ちやすい体質に気候などの外的要因が加わることが原因となる。

特徴は両膝の強い腫れと痛みがあり、痛みはキリで刺すような痛みで、手も近づけられない程の痛みである。

⑤、⑥とも共通して、関節は

赤く腫れ激痛が生じ、曲げることが困難である。

その他身体の熱感や口の渇き、

尿が濃く少ないといった症状が

見られる。

⑦湿毒タイプ

水液代謝の低下や湿気などにより身体に余分な水分が生じることが原因となる。

発症はゆっくりであり、重だるい痛みと腫れが生じる。

その他、身体が重だるい、

手足や体、お腹の張れ、などが見られる。

2回にわたって大きく7タイプの膝痛を解説いたしました。

該当される方は当院までご相談いただければ幸いです。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《膝痛》に収められています。

2020/10

胚盤胞での移植。

11日目でhcgが20。

多嚢胞性卵巣に加え、不育症もある。

この状況はなかなか厳しい。

幸い今回はバイアスピリンを飲まれている。

それを加味しても、的確な活血方が出来て(それだけではないが・・・)3割弱の確率だろう、と予想する。

頭の中を経絡図に切り替えて余計なことを考えずに、それを患者さんに投影しながら刺鍼のみに集中する。

幸い心拍の確認は出来た。

しかしここからが大変

一回、一回の治療がまさしく勝負。

気負わず、迷わず、母子の力を最大限に引き出そう。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《不妊症(雑話、症例、内膜症、筋腫、その他)》に収められています。

肩こり、腰痛同様に「膝痛」で悩まれる方は多いです。

膝痛といっても様々な疾患があり若い方には、靭帯損傷や半月板損傷等の外傷由来のもの・

お年を召した方には、変形性膝関節症といった加齢に伴う疾患が多くみられます。

上記は現代医学における疾患となりますが、伝統医学では「膝腫痛」という中医書での記載があり、文字の通り、膝の「痛み」と「腫れ」を指します。

以下、東洋医学におけるひざの痛みについて解説していきたいと思います。

①五臓六腑トラブル型(脾、肝、腎)

膝関節には膝蓋骨などの「骨」、膝蓋靭帯などの「腱」、大腿四頭筋などの「筋肉」などの様々な組織で構成されている。

東洋医学では、「骨」=腎、「腱」=肝、「筋肉」=脾の五臓六腑が関与されているとされている。

また、エネルギー(気血)の通り道である経絡も走行していることからこの「腎」「肝」「脾」の臓腑は膝の痛みや膝の腫れと密接に関係していると考えられる。

ここでは、気血両虚タイプと、肝腎虚損タイプが挙げられる。

①気血両虚タイプ

エネルギーの不足や身体の機能が弱まることで起こる膝の痛みです。病気を患った後に発症することが多い。特徴としては、痛みは緩やかに発症し、軽症であることが多い。膝の腫脹と痛みの他見られる症状としては、四肢がだるく力が入りにくい、顏色が黄色い・頭がクラクラするなどエネルギー不足の症状がみられる。

②肝腎虚損タイプ

「腱」と「骨」を主ること「肝」と「腎」の機能失調によって生じる膝の痛みと腫れ。

また体を栄養する成分、潤す成分の不足が筋肉のやせと出現することも多い。

特徴としては上記筋肉量の減少他、重症のものが多く歩行が困難にこともある。その他、腰の重だるさ・頭のふらつき等も見られる。

上記に該当するタイプはあったでしょうか?

該当される方はぜひ一度当院までご相談いただければ幸いです。

今回は膝と五臓六腑の関係性について記載いたしました。

その他、体質や気候等も膝の痛みとなって出現します。これらの解説は次の機会に。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《膝痛》に収められています。

お疲れさまです。杉本です。

院長の治療補助に入ることが多く、患者様のへの関わりや治療計画、配穴等々を拝見することができ感動することが多いです。

本日は「望診」(視覚情報からの診察)について。

新規の患者様がお見えになられました。腰の痛みの治療だったのですが、患者様の腰部を見た際に「生理周期、長いでしょ?」の一言。

実際に周期が長いそうで、患者様は驚かれている様子。杉本もどうしてわかったのかに驚く。

治療後、興奮そのまま院長にどうして生理周期が長いのが分かったのか質問する。

腰部の体毛が若干濃い=男性ホルモンの多→生理周期が長いとのこと

望診ひとつでここまでわかるものなのか…とただただ感動するのでした…。

東洋医学(というか院長)、すごい。

私は今一番近くで院長の治療を見ているのですが、毎日何回も「すごいなー」、「かっこいいなー」と少年の様に驚き・興奮しています。

今の環境はなんと贅沢なのでしょう。この贅沢な・幸せな環境に感謝しながら、今後も精進していきたいと思います。

スタッフ 杉本

こんにちは。研修生の大久保です。今回は「昭和鍼灸の歳月」という本をご紹介しようと思います。この本を読んだきっかけは「さくら堂にあったから…」も理由の一つですが(笑)中国だけでなく、日本の鍼灸の歴史も知りたいと思ったからです。少し長文になってしまうと思いますので何回かに分けて、できるだけ読んでくださる方が飽きないようにご紹介できたらなと思います。

この本の著者は自らも鍼灸師で学校の先生でもある上地栄先生が十五年の歳月をかけて調べた経絡治療誕生の軌跡です。経絡治療とは「体調の変化を経絡の虚実ととらえ、調整すること」で、種々ある鍼灸治療法の一つですが、この理論が国家試験に出るくらいメジャーな治療法といえます。

早速本の内容に入りたいのですが、ここで少し日本における鍼灸の歴史もさらっと復習しておきましょう。鍼灸の知識は6世紀頃(飛鳥時代)朝鮮半島より伝えられ、9世紀頃(平安時代)に確立されました。14世紀(室町時代)前期までは主にお灸を使う事が多かったようですが、後期からは鍼も盛んになっていたようです。室町時代といえば今年の大河ドラマの舞台ですね。劇中では堺正章さん演じる望月東庵は架空の人物ですが、あのような鍼の先生が日本中にいたのかもしれません。そもそもドラマの主役である明智光秀自身が織田信長に仕える前に鍼灸を使った医者だった書物が出ているようです。

さて、この順風満帆ともいえる日本鍼灸の歴史ですが、江戸時代の終わりと共に急に暗くなります。明治時代に入ると西洋医学が導入され「根拠のない治療は正当な医学ではない。」という流れから鍼灸は一気に衰退してゆきます。また、昭和になり戦後のGHQの政策によって再び窮地に追いやられます。

この大正〜昭和にかけての言うなれば「鍼灸の動乱期」に柳谷素霊先生を始めとする数々の先生達によって如何にして経絡治療が体系立てられたのかが語られています。

少し興味が出てきました?次回は三部に分かれる本編のお話をしていきたいと思います。

研修生 大久保昌哉

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こんにちは、土曜日スタッフの蔵部です。

抜針やお灸の際に皆様から「これってなんのツボ?」と聞かれる経穴がいくつかあります。このツボの名前は?なにに効くの?どんなツボなの?そんな質問にお答えしたいと思います。

今回は、胃の六つ灸(いのむつきゅう、と読みます)さくら堂では「胃六つ(いむつ)です」と先生が言われているのを聞かれることが多いと思います。別名「六華の灸」とも言われるこれは一つの経穴(ツボ)の呼び名ではなく、複数の経穴を合わせたセットで使うものになります。どの位置にあるのか、どんな効果なのか下で説明していきたいと思います。

胃の六つ灸はその名前からも分かるとおり胃の症状に効果のある経穴となります。 消化不良から胃の不快感・飲みすぎ食べすぎまで、胃の症状に広く効果があり広く使われています。

六つ灸、と言われる通り6ヵ所、膈兪(かくゆ)・肝兪(かんゆ)・脾兪(ひゆ)の左右一対ずつにお灸を据えていきます。

具体的な場所としては膈兪が胸椎7‐8番の間・肝兪が胸椎9‐10番の間、脾兪が胸椎11‐12番の間のそれぞれ背骨の真ん中から指3本分両外側を取っていきます。


左右の肩甲骨の一番下の部分を結んだ線が胸椎7番付近となりますので、これを膈兪の高さとして、肝兪はそれより背骨2本分下、脾兪はまた背骨2本分下と取っていき、それぞれのラインで左右の脊柱起立筋(背中の中央横にある2本盛り上がった長い筋肉)の上を取るようにすると場所がわかりやすいかと思います。

市販のお灸ではもちろん押すだけでも効果が出やすい胃の六つ灸、これから先、年末にかけて体冷えて胃の調子の悪い時、お酒を飲んだ後の胸やけの時などに試されてみてはいかがでしょうか?

※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

2020/10
生理周期の長短は思いのほかライフスタイルと関わる。 その節目が結婚。ほかに就職、転勤、出産、親との同居などを契機に生理周期が変化する症例を良く見る。
周期の長短はおもにストレス的な要素で変化しやすいので、これら環境変化は精神的ストレスを生みやすいということになるのだろう。
とくに結婚は、この中でも環境が激変することが多く、一人の生活から二人の生活に、家族との生活から二人に、舅・姑との同居もあれば尚更に気を遣うことになるのだろう。
生活を一にすると互いの見えなかった点も見えてくる。
つい最近も、結婚を機に周期が早まった人がいた。28日前後から24、5日前後に変化する。
鬱熱がたまってのであろう。
あれもこれもという感じで、やることが一挙に増えたようだ。
幸せ度合いが満たされれば、逆に正常周期に近づく傾向もある。
ストレスは頭で感じるものであり、
予想と現実とのギャップに怒りや不満が生じたことが因となりやすい。
中庸が大事
最初から高い理想を求めずに二人で折り合いをつけながら作っていく、という意識でゆるり進めていくことが肝要ではないでしょうか。
※30年かけてこんな感じくらいがちょうど良い。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《生理痛/生理不順》に収められています。

ムワっとするような湿気を感じる夏が終わり、乾燥する秋がきました。(近年秋がないような気がしますが…)乾燥する気候は私たちの体に影響をもたらされ、伝統医学上では「燥邪」と言われております。この燥邪は、①身体の潤いを奪うこと②五臓六腑の「肺」にダメージを与えることが特徴として挙げられます。

「身体の潤いを奪う」

乾燥は私たちの身体から潤いを奪い、全身に乾燥症状として出現します。

症状としては、唇や目の渇き、咽喉のイガイガ感、、皮膚の乾燥他、大便の乾燥(便秘)、お小水回数の減少が挙げられます。五臓六腑の「肺」は「潤いを好み、乾燥を嫌う」という性質を持っています。

〇「肺を損傷する」

大気中の空気を取り込む「肺」は、「乾燥を嫌う」という特徴をもっています。

乾燥した空気を取り込むことで、潤い成分の損傷を受ける他にも「肺」の機能不全をもたらします。

呼吸ルートに乾燥症状がみられることで、口鼻の乾燥、痰が少ない、痰があるが粘々しているため出せない、乾いた咳が出る、胸の痛みを生じやすくなります。

また、伝統医学上ではエネルギーや水液物質を全身にくまなく供給する役割を担うとされており

体表面に存在するエネルギーの不足することで、風邪を引きやすくなる(バリア機能低下のイメージ)といったことが特徴として挙げられます。

養生として、乾燥した空気から肺を守ること・身体の中の潤いを保つことが大切です。!

乾燥した空気をブロックするにはマスク着用がおススメ。(今のご時世は皆年中付けてますよね)。

 そして、潤いを保つためには水分補給、旬の果物を食することがおススメです。

「梨」や「柿」などの旬の野菜には肺を潤す効果があるとされています。(しかし食べ過ぎると身体を冷ましてしますためほどほどに。)

季節の特性を理解して、秋の健康管理にしっかり努めていきましょう!

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると左サイドバー《養生のお話》に収められています。

2020/10

今日、着ようとした白衣にほころびがあり、他のも洗濯に出していたので、以前のものに久しぶり袖を通しことにした。

「デカい」 

つまり、僕が歳とともにひと回り小さくなっていました。

衝撃的でした。

コロナの影響でジムに行かなくなり、はや半年以上。

多分ですが大胸筋が5㎝以上縮んでしまいました。

2年かけて筋肉量を2キロアップさせましたが、今は−4キロくらいの感じでしょうか。

萎みすぎとる((´∀`*))ヶラヶラ。

色々忙しく、この半年間5時間以下の睡眠が続いていたことも、急激な萎みに拍車を掛けています。

血を補うには、もちろん第一義は食生活ですが、これは再三お話しているので割愛させて頂きますが、とにかく良質な睡眠か、でなくば相応の時間の睡眠を確保することです。

※付随的に筋痙攣を起こしやすい人

※急激な視力低下。

※女性なら月経周期の延長や月経量の低下が目安。

上記の兆候が出始めたときなら睡眠時間を延長するだけでかなり改善されることが多いものです。

「血不足の初期には何をおいても1に睡眠2に睡眠、3,4がなくとも5に睡眠」と憶えておいてください。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《養生のお話》に収められています。

一昨年あたりによくテレビや書籍で紹介されていたオノマトペ(擬音語・擬態語)。円滑なコミュニケーションや子供の教育等に効果的なようですが、治療の時にもとても役立ちます。今回は痛みの種類とオノマトペをご紹介致します。

<血オ型>チクチク ギューッ

刺さるような一定の場所で起こる痛み。じっとしていても痛い場合がある。

<気滞型>ジンジン パンパン

場所が移動する脹った痛み。気分や機嫌で場所や痛みの強弱が変化する。

<寒邪型>チーン ギューッ

局所的な冷痛や激痛。温めると和らぐ。

<湿邪型>ズーン ドーン

重だるい痛み。治ったと思っても再発すしたりする。

<虚証型>シクシク ジーン

はっきりしない鈍い痛み。場所も「なんとなくこの辺り」と表現する場合が多い。

同じような表現がありますが、治療の際は追加でお話しを聞いて症状を確定してゆきます。

私も鍼治療を受けるのですが、いざベッドの上で自分の状態を説明するとなると上手くまとまらなかったりしますよね。痛みで受診される際にお役立てください。

研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると左サイドバー《上記に記載のない症状》に収められています。

先日の動悸のお話の続きです。早速ですが、②熱、③精神面についての解説となります。

②熱による動悸

発熱した際や炎天下での運動を行っている際に胸の拍動を感じたことが経験が誰しもあると思います。このように体の内部に熱が生じた際には動悸が起こります。ちなみに私はお酒を飲む際は動悸を自覚してます。これも体に熱が生じているのです。以下、原因を見てみましょう。

◎飲食不摂生型(痰火ジョウ心型)

普段から油濃いもの・生もの・辛い物・飲酒を過度に摂取する人は身体の中に余剰な物質をため込みやすい。このような不摂生を繰り返したり、感情の刺激(怒りだと血がカーっと上るようなイメージ)が加わることで生じる。動悸の他、口が苦い、不眠、夢を多くみるなどが生じる。

●「潤い不足(陰虚)タイプ)」

原因・症状は前述の「血虚タイプ」(動悸がする②参照)と類似。違いとしては、身体の中を潤す(=冷ます)物質が不足することにより弱い熱が生じる、身体がほてる、寝汗をかくなどがみられる。

③精神面から生じる動悸「驚き・恐れタイプ」

強すぎる感情の動きは身体の症状として現れます。伝統医学では過度に恐れる・過度に驚くといった精神的な動きが動悸を生じさせる原因として考えられています。

とても怖がりな人がお化け屋敷に入ることをイメージしていただいたらと思います。

お化け屋敷に入るという状況に恐れをなして、ドキドキする。

お化け屋敷に入ってお化けが大きな声ととも突如現れる。驚きドキドキする。

上記のように精神面も動悸を生じる一因とされています。

長々と解説をさせていただきましたがいかがだったでしょうか?

動悸ひとつでも様々な原因があることが分かったと思います。

皆様が自身の身体を理解する上での何かしらのヒントになれば幸いです。

もちろんこの「動悸」も鍼灸治療対象ですので、お困りの際はご相談下さいませ。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると《上記に記載のない症状》に収められています。

先日の動悸のお話の続きです。

前回動悸の主な原因としては、①心拍活動を担うエネルギーや必要な物質不足、②熱、③精神不安を挙げさせて頂きました。今回はこの3つの原因について解説させていただきたいと思います。

①エネルギー・栄養物質不足による動悸

心臓が拍動することで全身への血液供給が果たされています。この全身への血液供給をするためには、大きく考えて「①心臓を収縮するためのエネルギーがある」「②心臓内に全身へ運搬するための血液が必要量存在する」ことが必須です。

裏を返すと、心臓収縮し血液を運搬するエネルギーがないこと(これを気虚・陽虚という)・心臓内に全身へ運搬するための血液の量が不足している(これを血虚・陰虚という)ことが動悸の原因となります。更に、運搬するエネルギーがないことは二次的に血液の滞りを生じさせることとなります。(これをオ血という)。原因や身体に現れる症状については以下の通り。

〇「運搬エネルギー不足(気虚)タイプ」

心臓収縮、血液運搬を担うエネルギーが不足することで生じる動悸。

加齢や長い間病気を患うことなどが原因として挙げられる。動悸の他、身体のだるさや発汗、活動量の低下がみられる。

●「運搬エネルギー不足+冷え(陽虚)タイプ」

気虚タイプに加え、冷え症状が加わる。原因は気虚タイプに同じ。違いとしては身体を温めるエネルギーが不足するために手足の冷えや顔色が青白いといった症状がみられる。

◎「運搬エネルギー不足+停滞(オ血)タイプ」

運搬エネルギー不足の結果、血管内に存在する血液の供給スピードが低下し、滞りが生じてしまう。

また身体を温めるエネルギーが不足することで、冷えによる滞りも生じる(冷えることで液体が固体になるイメージ)。刺すような痛みが生じ、特に肘内側に痛みがあらわれることが特徴。

●「栄養物質不足タイプ(血虚)タイプ)」

運搬するための栄養物質が不足しているため、心臓が全身への供給を行うために必死に活動するイメージ。慢性病、産後・外傷に伴う出血過多、思い悩みすぎることで生じる。

栄養不足のため、顔色が青白い・眩暈・眠れないなどの症状がみられる。

続けて②・③も解説を…と思っているのですが、少しでも見やすくしたいため文を分けて掲載したいと思います。よろしければ次回「熱」・「精神面」由来の動悸についての解説を行いますので是非ご覧いただければと思っております。後ほどアップ致しますので続きは「動悸がする③」へどうぞ!

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると《上記に記載のない症状》に収められています。

最近、患者様の主な症状や気になっている症状として「動悸」が多くみられる。

「動悸」は心臓のドキドキという拍動を自覚することを指すが、伝統医学の中では「心悸」といわれている。

ただ主に身体的な症状を指す「動悸」に対し心悸」は不安感を感じるといった精神面での症状も記載されている。

心悸の観点から話させてもらうと、胸の拍動については身体的⇔精神的と相互に作用していることが考えられる。

胸がドキドキする現状から、「私の身体は大丈夫かしら…」と不安感を感じる。(身体→精神)

また面接を前にして、「噛んでしまったらどうしよう・・」と不安を感じ胸がドキドキする(精神→身体) といったシーンは誰もが経験したことはあるのではないか。

また胸の拍動を担う心(しん)は「こころ」と読めるように東洋医学では心は精神活動を統括するとされている。このことから心悸は精神的な面とも密接に関与されていることが分かる。

精神面以外にも主な原因としては、エネルギー不足(少ないエネルギーを全身に供給させるために活動が活発になる)、熱(活動亢進)も考えられています。

上記3つの動悸の原因についての解説は、長くなってしまったため「動悸がする②」に掲載いたします。

本日はこれにて失礼いたします。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると《上記に記載のない症状》に収められています。

お疲れ様です。杉本です。

先日患者様からお祝いの花を頂いたということをお伝えさせていただきました。

本日その記念日。一体何の記念日だったのか…。

そう、10月1日はさくら堂治療院の開院記念日となるのです!!

なんと28歳だそう。大和の地で四半世紀以上続くのですね…。

治療院に勤め始めて感じることですが、たくさんの患者様に愛していただいている治療院だなと感じています。今のご時世でもたくさんの方が顔を出していただける。

本日もたくさんの方がお祝いに駆けつけて頂きました。本当にありがとうございます。

28年目もスタッフ全員で駆け抜けていきたいと思います。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します!!!

スタッフ 杉本

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受付時間:9:30~18:30
休診日:水曜日・金曜日・日曜日・祝日

不妊症や生理痛、陰部神経痛、腰痛、坐骨神経痛などでお悩みの方は神奈川県大和市のさくら堂治療へ。ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、五十肩、膝痛、寝違えなど、急性期の治療も対応します。

診療日※(予約優先)                              

 
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※このホームページは鍼灸治療のほか医学、歴史、地域、時事、感情の動き、院内の出来事などを読み物風として仕上げております。雑誌を読む感覚でお使いくだされば楽しいかと存じます ~スタッフ一同より~

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鍼灸さくら堂治療院

住所

〒242-0021
神奈川県大和市中央3-8-26
杉中央ビル1階

アクセス

相鉄線・小田急線大和駅相鉄口下車、徒歩6分。
駐車場駐車場完備。
瀬谷、三ツ境、相模大野、さがみ野、鶴間、南林間、桜ヶ丘、高座渋谷からもお近くです。

営業時間

9:30~18:30

定休日

水曜日・金曜日・日曜日・祝日

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