〒242-0021 神奈川県大和市中央3-8-26 杉中央ビル1階

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定休日
水曜日・金曜日・日曜日・祝日

お疲れ様です。杉本です。

本日、午前の診療が終わる時間にいつもお見えになられる患者様からお祝いのお品をいただきました。

とってもきれいですねー。スタッフはすっかり忘れていたのですがある記念日だが近いそう。

本日治療が入っていないにも関わらずわざわざお持ちいただいたのです。

きれいなお花をいただけることはとてもうれしいです。

そして患者様の気持ちが何よりもうれしい。診療時間以外にもさくら堂のことを考えていただき、きっとお花の配色や種類、持っていく時間等々考えてもってこられたのだと思います。

さっそく受付に飾らせていただきましたが、午後お見えになられた患者様も足を止めて「きれいですね」とおっしゃられていました。

スタッフ一同心よりお礼を申しあげます。本当にありがとうございました!

スタッフ 杉本

こんにちは。研修生の大久保です。今回私が学生時代に「東洋医学って身近にあって面白いなぁ」と思った五行説についてお話しさせて頂きます

皆さんも「胃が悪くなると口内炎ができる」や「泣ける映画を見てストレス解消」などの言葉を一度は聞いたことあるのではないでしょうか?あれは東洋医学の中の五行説(五行学説)というものが関係しています。

五行説とは簡単に説明すると、古代中国の人が「世界の事象は五つの性質に分けられ、似た性質なら同じ働きをする」という考えから来た説です。下記の表でいうと性質が横の列になり、働きは縦の列になります。

五行.jpg

先ほどの「口内炎ができる」でいうと、一番上にある土の縦列には脾・胃・口があります。脾は消化器全般に関係し、胃ももちろん消化に携わる臓器なので、それらに影響が出て口に炎症が起きたという事になります。

次に「ストレス解消」でいうと、ストレスは怒りの感情になりますので、一番左下ですね。ここの縦列には涙・肝があります。イライラすると肝の気血を流す機能が低下します。これを涙を流すことで解消し、イライラが収まります。また、肝の縦列には筋・酸があります。筋肉を使ったら酸っぱいクエン酸で疲労回復するのは現代医学でも解明されています。

最後に横の列でいいますと、五色(青赤黄白黒)を使って料理をすると見栄えが良いと言われますよね。栄養面をでも考えられているのではないかと思います。

まだまだ紹介したいのですが今日はここまで。皆さんの周りにも実は知らずに東洋医学が使われているかもしれません。一度探してみてはいかがでしょうか。

研修生 大久保昌哉

 ※ご覧になっている物によっては表に行ったり説明に行ったりと見難かったかもしれません(>_<)

 ※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。

「どんなときに鍼灸にかかれば良いですか?」

患者さんから年に数回以上は受ける質問です。

鍼灸の場合適応範囲が広いのでこのような質問になるのだと思います。

そりゃ、初めての方は迷いますね~

これはうちの2020年9月の某日の患者さんを主訴別に並べてみました。

たぶん主訴を提示することが一番イメージ出来ると思います。

・便秘

・五十肩(3名)

・脊柱管狭窄症(3名)

・肝機能障害の改善

・目眩

・慢性腰痛(3名)

・膝痛

・陰部神経痛

・自律神経失調症

・リンパ系悪性腫瘍の状態維持

・ヘルペス

・四肢のシビレ

・排卵時痛

・膠原病類(2名)

・耳鳴り

・肘痛

・肩こり、首こり

・慢性上気道炎

・微熱

・自律神経からくる腹痛

・日常の体調維持

・不妊症

・移植後の調整(2名)

・浮腫

・慢性膀胱炎

・味覚障害

・脳梗塞後の半身不髄

※時間の早い順に時系列で並べてみました。これで何となくですがイメージが掴めたかと思います。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《よくあるご質問》に収められています。

こんにちは、土曜日スタッフの蔵部です。

抜針やお灸の際に皆様から「これってなんのツボ?」と聞かれる経穴がいくつかあります。このツボの名前は?なにに効くの?どんなツボなの?そんな質問にお答えしたいと思います。

今回のツボ(経穴)は中カン(ちゅうかん)です。(カンの漢字は「月へんに完」と書きます)

おヘソの真上、指六本分の場所にある経穴です。鍼の他、熱くなるお灸でもよく聞かれる名前だと思います。このツボにはどんな効果があるのでしょうか? 

〈中カン穴の効果〉

中カン穴の効果は、胃の動きをよくする・湿(停滞して邪となってしまった水分)を取り去る・気を行きわたらせ血行を良くする…等々、沢山の働きがあります。

色々な働きの中でどのような作用を出していくかを鍼やお灸で調節していきます。

では中カン穴はどんな経穴なのでしょうか?

中カン穴は任脈上、神闕穴(おヘソ)の上4寸に存在し、胃の募穴であり、腑会穴であり、任脈と手の太陽小腸経・手の少陽三焦経・足の陽明胃経の交会穴となります。

前回の関元は役職が2つ、この中穴は役職が3つ、なかなか重要な経穴と考えられますね。では一つ一つを見ていきましょう。 

〈胃の募穴〉 

募穴とはその経の気の集まるところです、今回は胃の気の集まるところとなります。場所も丁度胃の真上、胃の作用を調節するには大事な経穴だということが分かります。

募穴には急性症状に効くという一面もあり、急な寒さで胃が冷えて動きづらいという時には中穴へのお灸は効果のある一手と言えるでしょう。

〈腑会穴(ふえけつ)〉

腑会穴というのは、腑に対して効果のある穴であるということです。 腑というのは五臓六腑の腑であり、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦のことを指します。腑は基本的には詰まっているもののない臓器を指し、何かが流れる道筋であることを意味します。 中カン穴は腑の不調で体の巡りの悪くなった時、流れを改善する経穴でもあるのです。

〈交会穴(こうえけつ)〉

交会穴とは複数の経脈が交差する場所、という意味の経穴になります。

中カン穴は任脈と手の太陽小腸経・手の少陽三焦経・足の陽明胃経の交会穴となり、その影響は体幹部の前面中央を通る任脈だけでなく、耳から肩甲骨・腕に伸びる手の太陽経・手の少陽経、全身の前面を通る足の陽明経と大きく広がっています。

一穴で効果を大きく出来ると言うことは患者さんへの負担も少なく出来るということになります、こういう意味でも中カン穴は大きい役割を持っているのではと思います。 

以上、今回は中カン穴でした。

いかがでしたでしょうか?次回は胃の六つ灸と言われる経穴をお伝えしたいと思います。 

蔵部友子

新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。

どの業界でもその人の技量をはかるものはシンプルです。ピザならマルゲリータ、カクテルならジントニック、左官屋なら平らな壁。その中でいうと鍼灸治療は肩こりかなと私は勝手に思っております。

何故なら、患者さんは明確に自覚があり、治療が終わったら改善していて欲しいと思って来院されるからです。当たり前ですよね。患者さんという立場からすれば“痛み”という自覚症状を改善しなければ「来て良かった。」とはなりません。

しかし治療家はその肩こりの奥にある原因を探らなければなりません。例え一時的に痛みが取れても、根本原因を改善しなければ治療とは言えないからです。その為に以前杉本先生が書かれた肩こり②にある内臓疾患によるものの見極めが必要になります。中医学で言うなら、どこの臓腑からきているのか。温め、または冷やすと改善するのか。会話の中で出てきた気にも留めていなかった他の症状が実は本当の原因ではないかなど、肩こりの前後左右を見ながら今までの知識や経験を基に、その方の治療計画を立てなければなりません。

しっかりと話しを聞いた。原因も特定できた。さあ次はいよいよ鍼治療の開始!と言いたい所なのですが、ここで次の問題が出てきます。『患部(肩)に鍼を何本刺すか問題』です。どんなに患者さんの為だったとしても肩に鍼を一本か二本刺して「はい、治療は終了です。」と言われたら「あれ?肩こりで来たのに。」となってしまいますよね。それなら肩周辺のツボや硬くなっている場所だけに気が済むまで刺せば良いのですが、刺し過ぎは体調悪化を招きかねませんし、何より根本の治療になっていません。ここで、しっかりと分かりやすい説明をして信頼関係が築けていれば、例え肩に刺す鍼の本数が少なくても納得して下さるだろうし、コミュニケーションが取れていればその方に合った本数を追加したり、場所を変えたりできます。技術があれば痛み治療と根本治療の丁度良い中間地点を見つけて治療する事もできます。

このように、多くの方が一度は経験したであろう『肩こり』という症状を治療するには色々な能力と経験を活用し、柔軟な治療をする事が必要になります。簡単なようで難しい… まだまだ未熟ですが、一日も早く肩こりの奥を突き止め、患者さんに納得してもらえる治療ができる鍼灸師になろうと決意する今日この頃でした。

研修生 大久保昌哉

 ※新着時期を過ぎると左サイドバー《肩こり》に収められています。

お疲れ様です。杉本です。

本日、口内炎が生じた患者様がお見えになりました。

その名の通り、口内炎は「口内に炎症がある状態」になります。

炎症は「熱」を指します。

今回のケースは身体を潤す・冷ます成分が不足し相対的な熱が生まれる。下記②「陰虚火旺」に該当)そこに気候の暑さ(熱)が加わることで生じた口内炎でした。

口内炎は中医学では「口中生ソウ」と言います。

生じる原因としてはその他どのような理由が考えられるのでしょうか?

①脾胃積熱(ひいせきねつ)

暴飲暴食を通じて胃腸に余分な熱を生じさせるが原因。口、唇、舌、歯茎にも口内炎ができ周囲は赤くはれる。ひどい場合は頬が腫れることも。特徴として口が乾き冷たい飲み物を欲することが多い。

②陰虚火旺(いんきょかおう)

大きな疲労や発汗過多、発熱により身体を潤す、冷ます成分が失われ相対的な熱が生じた状態。口内炎が反復して生じるが、赤くはれることは少ない。口が乾く、手足のほてり、眠れないなどが特徴。

今回来院された患者様のケース。

③中気不足(ちゅうきふそく)

働き過ぎや長い間病気にかかることで胃腸に元気がなくなったことで生じる。疲れることで口内炎が発症する。反復的に口内炎が生じることが特徴。

以上代表的な原因を挙げさせていただきました。

その他の内臓由来(五臓六腑)・気候由来で考えられる熱症状を加味して治療に当たってまいります。

出来るとつらい口内炎も鍼灸治療の適応疾患ですので、お悩みの方はぜひご相談下さい。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎると《上記に記載のない症状》に収められています。

土曜スタッフの蔵部です。
前回書いた関元という経穴(ツボ)の解説の続きを書いていこうと思います。
元気の関所という意味を持つ関元穴はどんなツボなのか、今回はその経穴のある任脈から探っていきましょう。

余談になりますが経穴(ツボ)は実はいくつかの種類に分けることが出来るのです。
一つは経脈と言われる大きな流れの上にある経穴(正穴と言われるツボ)、もう一つは単独で存在するもので独自の効果を持っている経穴(奇穴と言われるツボ)、もう一つは決まった場所ではないがその時に押して気持ちの良いところ(阿是穴と言われるツボ)。
これら様々な種類の経穴を使って鍼灸師は治療をしているのですね。

関元穴は任脈と呼ばれる経脈の上にある経穴となります。では任脈とはどういう経脈なのでしょう、どのような特徴があり、どのような流れをしているのでしょうか。

任脈は会陰部にある会陰という経穴から始まり、臍の中央の神闕穴を通り、アゴのくぼみ部分にある承漿という経穴で終わる体前面の真ん中を通る経絡です。


諸陰経(手・足の三陰経、計六本)を統括するため「陰経の海」と言われます。陰経とは例外もありますが、基本的には体の前面を走る経絡を指します。(ここを説明すると長くなるのでなんだか重要そうな経脈なのだなと思って頂けると助かります

 経絡がどのように流れていくかを流注といいます。実は経脈の実際の流れは経穴の並びのままではなく、奥に入ったり浅く流れたり別の支流を出したりと体の中でより大きく動いているのです。

では任脈の流注(流れ)がどのように流れているか、関元穴はどのように書かれているか、中国の古典を見てみましょう。


『難経』の二十八難を紐解くと「任脈者、起於中極之下、以上毛際、循腹裏、上関元、至咽喉」とあります。これは「任脈は中極穴の下に起こり、もって毛際に上がり、腹裏にそいて関元に上がり、咽喉に至る」と読み、任脈が中極という経穴の下から起こり、陰部の毛の際を上がって、お腹の裏側をめぐって関元の上に出て、咽喉に向かう流れなのだよということを表しています。

 上の文章で関元穴は下腹部の内側をぐるっとまわった任脈が体表に現れる部分として書かれています。まるで関所のようだとは思いませんか?
関元穴は体の表面にありがら、その深部にもアクセス出来る重要な経穴なのです。

下腹部は丹田とも言われ体を支える大本であり、元気の源である腎のある部分でもあります。この部分に影響を与えられる経穴としての関元穴、よく使われるのも納得ですね。
関元穴、いかがでしたでしょうか?
次回は中(ちゅうかん)穴をご説明出来ればと思います。
蔵部友子

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2020/9

先週初頭ぐらいから「ぎっくり腰」で飛び込んでくる患者さんがめっぽう増えている。

この時期のぎっくり腰には、通常のそれと違う特徴を見出すことが多い。

※圧痛点があいまい

※確かな発生起因がない(重いものを持った、靴下を履いた瞬間など)

これにより挫傷や急な負荷による筋膜炎でないことがわかる。

だいたいの病理機序はこうなる

強い湿気の影響で腰部の気血の動きが妨げられる。

とくに気の停滞を起こす。

最初は軽い腰の張りを感じ、そうこうしているうちに動けなくなり電話がかかってくる

つまり気滞から血オか気滞から熱化する。

湿邪⇒湿邪のより腰の気滞⇒軽度の気滞が熱化する、あるいは気滞から気滞血オに発展する⇒動けなくなるという機序である。

この湿邪の影響が強く現れるのは起床後~その後3時間くらいまでだから、皆さま一様に午前中に発症している。

湿気が体に及ぼす影響を軽く見てはいけない。 とくにストレスをためているとき。 脂肪で体重が増える傾向にあるとき。 水はけが悪くお腹がプヨプヨ、チャポチャポしてきたときなどは要注意である。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《ぎっくり背中(腰)》に収められています。

お疲れ様です。杉本です。

本日火曜日。午前中は金子院長、大久保先生、杉本の3人体制です。

少し早めに午前の診療を終えたため本日は差し入れでいただいた「うどん」を調理することに。

いつもは宅配弁当を注文し皆でおいしくいただいてます。(弁当業者の皆さまいつもありがとうございます。)

ただ男三人であれやこれやと協力して、昼食を準備する。

そして自分たちでつくったものを囲んで食することに穏やかな時間だな、を感じました。

今の時代なかなか人と会うことが出来ない、飲食店に出向くにも注意を払います。

食卓を囲うってなんだかアットホームでいいな、と感じる昼休憩でした。

写真を取り忘れてしまいました‥‥。

(もちろんディスタンス、消毒等の徹底してます!)

スタッフ 杉本


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お疲れ様です。杉本です。

今回は、拘縮期について東洋医学的に解説していきたいと思います。

拘縮期の症状の特徴としては、痛みはなくなるものの動きが制限される点が挙げられます。

制限される動作の一部である「肩が挙がらないこと」および「肩関節機能障害」について中医書では「肩不挙」という表記がみられます。

以下、中医書における「肩があがらない」原因となります。

①「痺痛肩不挙」

肩の痛みの後に挙げることができない状況が生じる。気候や体質由来の冷えがきっかけなることが多い。肩は常に冷え、温めると少し楽になることが特徴。

西洋医学でいうところの腱板断裂に該当することが多い。

②「肩凝肩不挙」

凝り由来であり、お年を召した肩や更年期以降の女性に多くみられる。明確なきっかけはないが、肩関節の機能障害が生じた後、肩が挙げられなくなる。痛みが強いことが特徴。日中は痛みに耐えることが出来るが、夜間は激痛であるために程度が強い時には入眠することが難しくなる。

西洋医学でいうところの石灰沈着性腱板炎に該当することが多い。

③「胸痺肩不挙」

体質レベルとして「血液の循環レベルが低下している人が生じる。お年を召した方に多くみられ、刺すような強い痛みが特徴。肩以外にも胸部にも痛みが感じられる

西洋医学でいう狭心症、心筋梗塞などの冠状動脈疾患や不整脈のイメージ。 

 「損傷肩不挙」

  外傷により肩関節周囲の筋肉を損傷することで機能障害が生じる。痛めたところは腫れが見られ、痛みの部分がはっきりしている。

鍼灸治療院に来られる患者様としては、「①痺痛肩不挙」、「②肩凝肩不挙」が多く見受けられます。

痛めたきっかけや痛みの性質、体質等をお話や脈診などを通じて総合的に判断を行い、治療を行っていきます。

上記症状に該当する方、こころあたりのある方は痛みや可動域制限を軽減するお手伝いができると思いますので是非一度ご相談下さい。 

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎても左サイドバー《五十肩》に収められています。

こんにちは!研修生の大久保です。だんだんと暑さも緩み、朝夕は過ごしやすい日が出てきましたね。夏も好きですが私はこの季節に窓を開けて虫の声を聞きながら寝るのも好きです。

さて、今日はそんな睡眠についてお話ししようと思います。睡眠と言っても日中にどうしてもとれない眠気です。東洋でも西洋医学でもそんな眠気を嗜眠(しみん)と呼びますが、西洋医学では意識障害の一つに入ります。

東洋医学ではもう少し軽い状態と捉えて頂いたほうが良いかなと思います。それでは四つのタイプをご紹介致します。

1【湿困脾陽タイプ】

 読んで字のごとく!湿の性質を持つ邪が脾(消化や運化に携わる臓腑)を傷つけ、

 体内で行われている気の交換が障害され、淀んだ気が上半身で停滞し眠気が取れなくなります。

 長時間雨に打たれたり、暴飲暴食、冷たいものを過剰に摂取する事で起きます。

 また、思い悩む事で脾を傷つけてしまう事も原因となります。

2【心脾両虚タイプ】

 心と脾は互いに助け合う関係にあります。長期間の悩み事や心配事、出血などで心血を消耗したり、

 暴飲暴食や過労で脾を傷つけたりして関係が崩れると、精神が不安定になり眠気が取れなくなります。

 個人的にはこのタイプが西洋医学的な嗜眠に入るのかなと思います。上記に挙げたタイプでも同じ

 「脾」が入り分かりづらくなっていますが、治療の現場では脾の作用低下による症状が出ているか

 を見ながら1と2の区別をしています。

3【腎陽虚(腎精不足)タイプ】

 長期間の病気や、寒・湿の性質を持つ邪などの外邪により腎の陽気が傷つき、身体を動かす

 エネルギーが産生されず、眠い状態が続く。加齢などによる元々のパワー不足(腎精不足)も原因。

 手足の冷えや下痢、血色の悪い肌などが特徴的です。

4【血阻滞タイプ】

 頭部の外傷や恐怖体験などにより体内を流れる気や血が鬱滞し、陽気が頭部に上がらず眠気が

 取れない。出血を伴う外傷なら病院に行く方がいいと思いますが、たんこぶ程度ならぶつけた事

 すら忘れて、気が付けばその辺りから嗜眠症状が出てるという事はあるかもしれません。

いかがでしょうか。個人的には1と3のタイプが多いかなと思います。「寝具には気を使っているのに眠気が取れない」という方は一度身体の状態を見てあげると意外にも内部から不調の原因が出ているのかもしれません。


研修生 大久保昌哉

※新着時期を過ぎると《上記に記載のない症状》に収められています。

お疲れさまです。杉本です。

本日は深呼吸についての本を読んでおりました。

よく気持ちを落ち着かせるために大きく呼吸をしましょうと、と言われます。

ただ、やり方を間違えてしまうと逆効果となってしまうそうです。

大きく吸うという、行為は交感神経を優位にさせてしまい興奮状態を生じさせてしまうそうです

正しいやり方は、大きく息を吐き出すこと。

大きく息を吐き出すことは副交感神経を優位にしリラックス状態を生じるとのことです。

確かに息を吸うことはエネルギーを吸い込む行為であり体を活発にさせる。

対して不要な空気を吐くことは体をきれい・悪いものを吐き出す、と考えると腑に落ちた次第です。

深呼吸を使い分けて、日々穏やかに過ごしていきたいと考えています。

スタッフ 杉本

新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。

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お疲れ様です。杉本です。

最近の休日のマイブームは「自身の身体を観察すること」です。

ステイホームを極めた結果、今はここに辿りつきました。

自身の身体の「なんで?」を東洋医学的に調べることを楽しんでいます。

最近気になっているのは汗のかきかた。よく「全然汗をかかないねー。」と他人から言われるのですが、ある部分だけ異様に汗をかきます。

それは「胸の中心部のみ」異様に汗をかくこと。(中医書では「心胸汗出」と表記)

胸の中心は心臓が存在しているように五臓六腑の中の「心」に相当するとされています。

つまり、胸の中心の汗は「心」が関与したトラブルであることが考えられます。

①心脾両虚(しんぴりょうきょ)

気血の生成から全身への供給は「脾」・「心」の二臓が協調することで行われています。

この密接な関係トラブルが生じた際にも影響を及ぼし脾のトラブルは心に、心のトラブルへ波及することが多いです。

汗腺を閉める役割を担う衛気の不足が、胸部に波及することで前胸部の汗腺を閉める機能の低下→汗をかくというような症状がみられます。

(原因)過度に思い悩む、飲食の不摂生、働き過ぎ等

(その他の症状)顔色が良くない、疲れやすい、食欲不足などのエネルギー不足の症状がみられる。

②心腎陰虚(しんじんいんきょ)

潤す物質が不足することで、身体に相対的な熱が生み出される。身体の中に存在する水液が胸部に押し出されるような形で前胸部に発汗が生じる。

(原因)飲みすぎ、発汗過多、長く続く病気、精神疲労により「心」と「腎」の陰液を損傷することによる。

(その他の症状)お小水の量が少なく色が濃い、口が乾き舌が乾燥している等の熱症状がみられる。

普段なにげなく考えたり、見過ごしてしまう体質も調べてみると面白いですね!

「手足の汗」についても先日ブログで書きましたので、興味のある方はご覧いただけると嬉しいです。

スタッフ 杉本

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お疲れ様です。杉本です。

先日、五十肩における疼痛期・拘縮期について説明させていただきました。

今回は、疼痛期について東洋医学的に解説していきたいと思います。

肩の痛みに対して中医書には「肩痛」という表記があります。

◎痛みの原因は何か?

肩に限ったことではないのですが、痛みに関しては「不通則痛(通じざれば則ち痛む」と東洋医学では考えられております。体に必要な生理物資が運搬されるルート(経絡)が通じないトラブルが生じることで体の痛みとして出現するのですね。

◎そのルートの停滞や渋滞を生む原因はなにか?

中医書には、気候などの環境要因に加えて外傷などの物理的要因が記載されています。

主に原因は①風寒、②痰湿、③オ血の3つ。

●「風寒肩痛」

 冷気などの寒冷刺激が体表面を襲うことによって生じる。水が冷えると氷になるように冷えによりルート停滞や渋滞が生じる。

比較的痛みの程度は軽く、鈍い痛みやシクシクした痛みが特徴。運動障害をもたらすことは少ない。温めると楽になる、さすると楽になるのが特徴。

●「痰湿肩痛」

 湿気が体表面を襲うことや、水液代謝障害により生じる。体の中に余剰な水分が存在している。ドロドロの液体が詰まることによりルートの停滞や渋滞を生じさせている。

痛みの程度は比較的強い。痛みが強いことが原因で肩を動かすことが難しい。

●「オ血肩痛」

外傷などの物理的な損傷によってルートの停滞や渋滞が生じる。強くぶつかってしまうことで内出血が生じてしまうイメージ。

刺すような強い痛みが特徴的であり、痛みのポイントが明確である。軽度の運動障害を生じることが多い。

上記3つについてはいずれも詰まりの原因を除去し、流れを改善させる治療を行います。

五十肩は今回説明した「痛み」の後に「動かない」状況が生じることが一般的です。

「動かない」状況についての東洋医学的解説は次の機会に…。

スタッフ 杉本

※新着時期を過ぎても左サイドバー《五十肩》に収められています。

初めまして、土曜日スタッフの蔵部と申します。 
抜針やお灸の際に皆様から「これってなんのツボ?」と聞かれる経穴がいくつかありま
す。このツボの名前は?なにに効くの?どんなツボなの?そんな質問にお答えできれば
とブログに書かせて頂くこととなりました。 
今回はなかでもよく聞かれる関元穴についてお伝えしたいと思います。 
<関元> 
関元という経穴(ツボ)は熱くなるお灸などをする場所としてさくら堂でよく聞かれる
と思います。場所としてはおへそ中央から指4本分下の所、いわゆる丹田と言われる部
分に位置しています。 
関元穴は元気の関所という意味を持ちます。気を補い精気を回復したり、元気の本であ
る腎を補ったり…簡単に言いますと元気を作ったり、体調の下支えを作ることが出来る、
他にもお腹の中を温めたりも出来る、そんな重要な働きを持つ経穴なのです。 
では関元穴とは具体的にはどのような経穴なのでしょうか? 
関元は任脈上にあり、小腸の募穴であり、任脈と足の三陰経の交会穴でもある経穴です。
なにやら難しそうに聞こえますが、これは任脈という経脈の上にあるということと、役
職(募穴・交会穴)を2つ持っている経穴であるということを表しています。(役職を
持っている経穴は重要な作用を持つ穴、要穴と呼ばれます) 
現在、WHOで経穴は361穴と定められています。多くの経穴は役職を持っておらず、
複数の役職がついている珍しいものです。2つの役職のついた関元穴は重要な経穴であ
るということが分かります。今回はどんな役職を持っているかについてお話していきま
しょう。 
●「小腸の募穴」とは 
募穴は経気の集まるところを言います、ここでは小腸の気の集まるところという意味に
なります。位置から見ても関元穴は小腸の真上であり、小腸の症状に直接効果を出せる
経穴なのだと分かります。お腹の冷えに関元穴のお灸が効くことが納得できますね。 
◎「任脈と足の三陰経の交会穴」とは 
交会穴とは二つ以上の経脈が交わる経穴を指します、交わる全ての経脈にも密に関係し
ているため交会穴は全身の調整にもよく使われます。 
関元穴は任脈と足の三陰経(太陰脾経、少陰腎経、厥陰肝経)の計4本の経脈の交わる
所となります。陰経の海と呼ばれる任脈・元気を蓄える腎・気血津液の原料を生み出す
脾・全身に気を巡らせる肝、この全ての経脈が交差するところに関元穴が存在している
のです。 
この一穴で4本の経脈全てに作用をすることが出来るとは、なんともすごい経穴ですね。 
今回はこの辺りで、次回は関元穴のある任脈についてお話しできればと思います。 
どうかよろしくお願いいたします。 
土曜日スタッフ 蔵部友子 

新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。

お疲れ様です。杉本です。

本日も駆け込み患者様が多数お見えになりました。うち1名様の担当をさせていただくことに。

来院時お顔を拝見したところ、疲弊されているご様子。

本人様も「心身ともに疲れきっているためと徒手をお願いしたい」とのこと。

有資格者ですが、さくら堂では初めての徒手療法。

はり治療ではいつも「おそらく弁証はこうかな?」やら「なんのツボつかおう…」と頭が一杯であることが多いです。

ただ、今回に関しては患者様と少しお話しをして「何やら事情がありそうなのでお話されたい範囲で話をとにかくお聞きしよう」、「強い刺激より心地よい刺激のほうがいいかな」と感じることが出来ました。

鍼灸院にお見えになられる方の来院理由は千差万別です。

日々「溜飲を下げる」ことの大切さを意識して臨んではいます。

今回についても正しく相手の心情を理解したり、抱えていたものをおろすことが出来たかは不明です。

会話の下手さも相変わらずですが、自分なりに「溜飲を下げること」の一端を今回の臨床を通じて感じることが出来たのかな?と感じています。

今日感じた変化が成長か迷走かは不明ですが、患者様がすっきりしてご自宅に戻れることが出来たのであれば幸いです。日々いろいろな臨床に携わることが出来て幸せです。もっともっと精進してまいります。

スタッフ 杉本(あん摩マッサージ指圧師資格も所有しています)

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中医鍼灸は患者さんの話しを聞いたり、お身体を見たり、触ったりして弁証(病の位置と状態)を立て、それに見合った治療法に沿って治療をしていきます。しかし時にはいくら詳しくお話を聞いても弁証が絞りきれない時があります。そんな時は「○○とは?」と、各弁証の理論やイメージから逆算して証を確定していく事があります。(以前上げた便秘で具体例を挙げると「脾肺気虚の便秘とは?脾腎陽虚の便秘とは?同じ"脾"が付くけど脾肺気虚は疲労してる感じだな。脾腎揚虚は冷えがある感じかな。」とイメージしながら患者さんの症状や身体の状態を照らし合わせる感じです)  

これは日常生活でも使える事です。先日、タレントの伊集院光さんが子供電話相談室に出演していた時に相談者の子供から「良い人生と悪い人生って何?」と聞かれたそうです。子供は時々大人が驚く程の鋭い質問をしますよね。私だったら子供には理解できない難しい言葉を使ってお茶を濁して逃げ切ります(笑) 

さて、伊集院さんの答えはというと「初めての絵本は最後まで読まないと面白い絵本かそうでは無いか分からないよね。人生もそういうものだよ。」と答えていました。確かに道の途中ではまだ良い人生だったか決められませんよね。この先逆転満塁ホームランを打つかもしれないし逆に打たれるかもしれません。しかし「良い人生とは?」というゴールから逆算すれば、数ある選択肢の中で進むべき道が見つかると思います。それがたとえ間違いだったとしても大きく逸れたりもしないと思います。何だか話のスケールが大きくなってしまいましたが(><)治療の考え方が色々な所で使えるんだなと思えた瞬間でした。

研修生   大久保

新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。

肩の痛みを訴えられて来院される患者様が多くいらっしゃいます。

五十肩とは、肩の関節が痛み、関節の動きが悪くなる病気を指します。(四十肩とも呼ばれる)。

名前の通り、50歳代の患者様が多いです。

主な原因は加齢によって肩の関節を構成している骨・軟骨・靭帯・腱などが硬くなり、組織が炎症を起こして発症することが多いとされています。

症状としては、「疼痛(痛み)」「可動域制限」。

一般的には「疼痛期」→「拘縮期」→「回復期」という経過をたどるとされています。一般的には1年前後の期間を要するとのこと。

疼痛期(痛みが強い時期)=安静時・動作時ともに痛みがある。夜間痛により眠れないなどの状況も生じる。

拘縮期(動きが制限される時期)=疼痛期よりも痛みが緩和するが、関節の拘縮は強い。着替えや髪を結ぶ動作などが難しくなる。

回復期=痛みや関節の運動制限が改善される。

今回は西洋医学での五十肩の解説をさせていただきました。

中医書を開いてみる。肩の痛みについては「肩痛」、可動域制限については「肩不挙(肩が挙がらない)」という表記を見つけることが出来ました。

次回は伝統医学的な見解をお伝えできればと思います。

スタッフ 杉本

2020/9

主訴が鼻血で鍼灸治療にくる方はそう多くはない。

うちはいらっしゃるけど((´∀`*))ヶラヶラ

血オ、血熱、下陥が3大証ということになろうか。

現代医学の言葉を借りれば血栓傾向にある方、血圧が高めの方、ほてり症、血管壁の弱い方などが対象となりやすい。

※今回の方は抗リン脂質抗体症候群があり、溶血剤(バイアスピリン)を常用する。原病理は血オと捉えてよいだろう。その証左にちょっとぶつかっただけ良く出血するらしい(そこから2次病理にも展開しているのでもう少し複雑だが・・・)。

鍼灸の応用力を見事に示す症例であったように思う。

※新着時期を過ぎると《上記に記載のない症状》に収められています。

お疲れ様です。杉本です。

いつもブログをご覧の皆さま、本当にありがとうございます。

「ブログ見てますよ」や「わかりやすかったです」等の一言が励みになっております。

本当にありがとうございます。

頻繁にブログをご覧になられている方は最近の変化にお気づきでしょうか?

「なんだか書いている内容が変わってきたぞ…」や「なんだか更新の頻度が遅くなったなぁ…」とか…。

そうなんです!最近の新たな試みとして「疾病や症状を解説すること」に力をいれております!

決して怠けているのではございません。少し勉強する時間を要してしまい筆が遅くなっておりました本当に申し訳ございませんステップアップのための準備期間としてご理解いただければ幸いです!!!

研修生の大久保先生(火曜日午前担当)、蔵部先生(土曜日午前午後担当)、杉本の3人で症状ページを盛り上げていきたいと思っております!!

(もちろん院長も引き続き投稿いたしますのでご安心ください!)

ご自身のお身体の状態や症状を理解する上でのヒントになるよう情報発信に努めてまいります。

チームさくら堂で今後も頑張ります!!!

スタッフ 杉本

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