便秘

こんにちは!研修生の大久保です。暑い日が続きますが皆さんバテてはいないでしょうか。私は先日、夕食の買い出しを兼ねて二時間程歩いていたのですが、夕方と言えど体力を奪われてしまったようで帰宅すると食欲が無くなり結局買ったものは食べられず、スポーツドリンクだけで夕飯を済ませてしまいました。いつまでも体力があると思ってはいけませんね(>_<)

 

さて、以前にもご紹介致しました便秘について、今回はもう少し掘り下げていこうと思います。

“便秘”と一口に言っても、様々な原因があります。昔の中医書「活人書」には<金・元王朝時代には便秘の事を“虚秘”“風秘”“気秘”“熱秘”“寒秘”“湿秘”“熱燥”“風燥”に分けた>と書かれています。元王朝時代と言うと、学校でも勉強しました元寇があった時です。日本で言うと鎌倉時代辺りですね。まだ電気も発明されていませんので、大幅な生活リズムの変化が無いであろうこの時代でも便秘というのは悩みの種だった事が分かります。それでは、今挙がりました八つのタイプを踏まえながら、現代でもよく見られる五つのタイプのご紹介を致します。

 

1【胃腸実熱便秘】(熱秘)

 熱邪や、身体の奥に入った寒邪が熱に変化して胃腸を傷つけ、大腸の伝導作用を傷害する。

 辛い物や脂っこいもの、味の濃いものを好んだり、お腹を押すと嫌がる事が特徴的。

 

2【肝脾気滞便秘】(気秘)

 長期間のストレスや悩み事、デスクワーク等による同じ姿勢の連続により、気が鬱滞し、

 消化物の流れが悪くなる。運動をする休日は快調という方はこのタイプかもしれません。

 

3【脾肺気虚便秘】(虚秘)

 食欲不振による体力低下や悩み事、疲労の蓄積などにより、消化物の流れが悪くなる。

 肝脾気滞型と似ているが、排便時に息切れや疲労感がある事が特徴的。重症化すると痔になる事がある。

 

4【脾腎陽虚便秘】(寒秘)

 疲労や長期間の病気、体力低下により気の作用の一つである温煦作用(温める作用)の働きが弱くなり、

 大腸の動きが悪くなる。小便の回数が多いことが特徴的。逆に明け方に下痢をすることもある。

 

5【血虚便秘】(虚秘)

 産後、生理、長期間の病気、熱病の回復期や悪性腫瘍により血や津液(水分)が損傷され、

 大腸の潤いが無くなった事で消化物の流れが悪くなる。女性はこのタイプが多い気がします。

 

当てはまるものはありましたでしょうか?理由が分かれば生活習慣の改善点も見えてくると思います。

また、せっかく出てきてくれた時には身体の便りだと思ってチェックして頂けると体調の変化にも気付きやすくなると思います^^

充実した夏

2020/8

1週間近く夏休みを頂きました。

お掃除で1日だけ院に来ましたが、後は家籠り。初めてのことです。

通年なら一つ都市を決めて回り尽くすので・・・、今年はどれだけ手持無沙汰になるかと不安💦💦

さにあらず、読みかけの本を読了したり、普段見ない日本映画(video)を見たりとなかなかの充実ライフでした。

休み明け1週間が過ぎましたが、今年の盛夏はまさしく「熱盛んなり」でした。

発汗過多で腎陰を傷つける方が多数。

例年のこの時期は脾気をやられることが多いのに比べ、かなり異質な夏といえるでしょう。


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※新着時期を過ぎると左サイドバー《院長の呟き》に収められています。

頭痛

「頭痛」ひとつにしても、いろいろな種類があります。

まず、現代医学的な解説を簡易的に行った後、東洋医学的にも解説してみたいと思います。

 

現代医学では、「頭痛」は大きく「一次性頭痛」「二次性頭痛」に分けられます。

「一次性頭痛」ははっきりとした原因がないことが多い。いわゆる「頭痛もちの頭痛」です。

@「緊張型頭痛」、A「片頭痛」、B「群発頭痛」が該当します。

 

@緊張型頭痛=頭を囲む筋肉そのものが痛む・頭を囲む筋肉の異常収縮により神経が障害されて痛みが生じる。締め付けられるようなこと痛みが多い 運動不足・不良姿勢・ストレス・寒冷・冷気刺激が誘因とされる。

A片頭痛=頭蓋骨の中にある血管をコントロールする神経が刺激された結果、血管が広がったり・炎症が引き起こされることで、炎症反応が血管に遷延される。この刺激が脳に伝えられて頭痛として出現する。血管が拍動するような「ズキンズキン」という痛みで、悪心も伴うことが多い。

B群発性頭痛 =眼がえぐられるような激しい痛みが片側に出現する。頭痛は30分〜2時間くらい続き、毎日同じ時刻に1日1回出現することが特徴である。

 

対して「二次性頭痛」は原因がはっきりとしており、頭蓋骨の中に病変が見られることが多い。原因としては、外傷、感染、脳腫瘍、自己免疫疾患などが挙げられます。中には生命にかかわるものがあり、くも膜下出血が代表的です。よくバッドで殴られるような痛みと比喩されるように激しい痛みを伴います。

  

東洋医学的解説

東洋医学では、大きく「外感頭痛」と「内傷頭痛」に分類することが出来ます。

頭痛の原因をどこに求めるか。外感頭痛は気温や湿度など外的環境に、内傷頭痛は、体のエネルギー・栄養・体液などの生理物質、五臓六腑の失調に原因を見出します。

 

●「外感頭痛」:寒暖差により生じる「寒さ@や「暑さA」。また「湿気B」などにより生じる頭痛。気温・気候が原因とされる。

 @風寒頭痛:冷気に触れることで、首と背中にこわばりが生じる。温めると楽になる。

クーラーがガンガンかかった部屋にいると背筋がゾクゾクし、頭が痛くなる様子や冬の時期に風を引いてしまうイメージ。 


A風熱頭痛:熱の上に昇るという特徴のもと頭部症状として出現。その他、顔が赤くなる、のどが渇くといった症状が現れる。炎天下の中での活動を行い頭が痛くなるイメージ。体に熱がこもっているため、熱を外に逃がすことがよい。 


B風湿頭痛:湿気により生じる。頭部症状として「頭の重だるさ」として出現。梅雨時期や雨天時に全身に加えて頭も重だるくなるイメージ。

 

●「内傷頭痛」:体内の生理物質の不足や滞り、五臓六腑の失調によって生じる頭痛です。体の中のトラブルから生じる頭痛です。

  

@中気虚頭痛:体の中の消化器トラブルによってエネルギー物質を消化吸収できない・また頭までエネルギーを持っていくことで生じる頭痛。

 

A血虚陰損頭痛:全身の栄養物質が頭部へと供給されないことによって生じる頭痛。シクシクとした痛み。

 

Bオ血阻絡頭痛:外傷や血(栄養物質)の循環障害により血が滞ることで生じる。運行障害を引き起こし痛みの程度は激しく、同じ場所が痛むことが多い。

 

C痰濁上蒙頭痛:飲食物の消化不良・飲食物の不摂生により体の中に余剰水分が生じる。その余剰水分が頭部へ作用することで頭痛として現れる。

D肝陽上亢頭痛:身体を冷ます役割を果たす陰液を消耗したことにより相対的に熱が生じてしまうことで起こる頭痛。熱症状であるために、眩暈、のぼせなど頭部症状を伴うことが多い。

 

 

参考文献:「中医症状鑑別診断学」

著:スタッフ 杉本