お疲れさまです。杉本です。
今日はありがたいことに新規の患者様の予約・来院ラッシュ。
開院後5分間で電話・来所・メールでのご予約を立て続けにいただきました。
電話を切った瞬間にまた新規の方から電話。ということが何回も続くことに。ありがたいです。
治療にたずさわらせていただく中で、印象に残ったことがありました。
主訴とは関係はなかったのですが、「手足だけに大粒の汗」をかいていること。
この手足に汗をかくことを東洋医学では「手足汗出」といいます。
古典には「胃は四肢を主り、手足の汗が出る者は、陽明の証である」という一節があり、手足から汗が出ることは五臓六腑の中の脾胃(消化器系)のトラブルが考えられています。
原因は大きく分けて脾胃湿熱、脾気虚、胃陰虚の3つ。
◆脾胃湿熱(ひいしつねつ)
飲食の不摂生や湿気が原因で体の中に余剰な水分が生じる。水分が長時間とどまった結果、熱を帯びて蒸されることで、胃に停滞している水分が手足にあふれだすこととなる。その他の症状としては、上腹部の痛み、口が乾くが水分がほしくない、むくみ等が挙げられる。
◆脾胃気虚(ひいききょ)
飲食の不摂生や疲労によって消化器系の働きが悪くなった結果、水液代謝障害が生じる。体の中にとどまった余剰な水分が手足にあふれ出ることで生じる。その他の症状としては、疲労感、食欲不振、むくみ等があげられる。
◆脾胃陰虚(ひいいんきょ)
飲食の不摂生(特に辛い物の食べ過ぎ)や熱によって体の中の陰液(体を養い潤し冷ます水液物質)が消耗される。陰液が消耗された結果、相対的な熱が身体の中に生じてしまう。この内熱が体の中の水分を手足への押し出すことによって生じる。その他の症状としては、口の渇き、便秘などが挙げられる。
手足の汗だけでもいろいろな原因が考えられるのですね。
「痛み」だけではなく汗のような「体質」についても鍼灸治療は対応しております。
ぜひ、体質についてもお困りのことがございましたら一度ご相談いただければと思います。
スタッフ 杉本