〒242-0021 神奈川県大和市中央3-8-26 杉中央ビル1階

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お疲れ様です。杉本です。

「合谷」・「足三里」のお灸をセルフケアとしておすすめしておりますが、

せんねん灸ってどう使うの?」という声を多数いただいております。

確かに使い方がわからないと困りますよね…。反省…。

せんねん灸は紙パルプの台座で温熱をコントロールしているので安全です。

艾と肌が触れることがないので安全であり、自宅での使用もおすすめしております。

さくら堂での施術でも用いており、あの「じわーっとあたたかくなるお灸」です。

そこで使い方をまたまた作ってみました!

院内掲示と複数コピーを作成しましたので、お気軽にお持ち帰りください!

スタッフ 杉本

東洋医学では、体内のすべての水液を「津液」といいます。

この津液は全身に存在するのですが、口に行くと「唾液」、目では「涙」、そして皮膚部分では「汗」となるのです。

汗をかくことは、体内の熱を放出し体を覚ます作用があります。

ただ過度に汗をかきすぎてしまうと体に問題が生じてしまいます。

津液には、体を冷ます作用や養う作用があります。

また体のエネルギーとされる「気」と「津液」は起源は同じであるとされています。

つまり、汗をかきすぎるということは体を冷ますことや、養うことが難しく、エネルギーも消耗してしますのです。

…想像してみるだけでヘトヘトですね…。

汗をかきやすい夏場だからことセルフケアは大事。

しっかり水分をとって体を冷まし、食事や睡眠で体を養っていきましょう!!!

スタッフ 杉本

暑いですねー。今日は涼しい一日でしたが、先日は30度を超える日も。

来院された患者様とも「暑いですねー」という話をさせていただきました。

その中で続けて出たワードが「私、汗っかきなんです」と。

汗かきの体質ってどうなっているのでしょう?

コロナ予防でさくら堂ではおなじみの衛気(えき)。

気の中でも「身体のバリア機能を担う」ものとして説明しております。

その説明から一歩すすむと「日中は体表面をまとう気」とされております。

体表面で外邪の侵入を防ぐバリアの役割以外も、汗腺の開け閉めのような役割も担っているのですね。

汗腺の開け閉めにより、汗を排出し我々の体温調整を行っているのです。

衛気が不足するとどうなるか?

前述したバリア機能が不足すれば、カゼを引きやすくなるなど外的影響を受けやすくなります。

また汗腺の開け閉め機能に異常が起きると、汗をかきやすくなるということが生じてしますのです。

このような汗っかき体質に悩まれている方には、衛気を高めることを目的に合谷・足三里へのせんねん灸をセルフケアとしておすすめしております。コロナ予防でお伝えしているツボと同じものですね!

今回は衛気不足による汗をお伝えしました。これから悩まされる「汗」については今後も調べてお伝えできればと思います。知識を日常に落とし込む作業は面白いです!

スタッフ杉本

2020/6

胞宮とは東洋医学の名称で子宮及び卵巣を指す。オ血ともいう。

この胞宮が血オである状態が胞宮血オ(そのまんま)という。

この状態はとても妊娠しにくい。

概念上は血オは血流障害、粘着度の高い血、鮮度の低い血などの総称である。

4つの視点でこれを判別する。

①月経の状態。ひとつ例を挙げると血塊と呼ばれる粒状、レバー状の血の出る。それが出ている間は強い痛みがある。

②診断名。不妊鍼灸の場合。不妊外来と併用なさる方が多数を占める。よって病院で何かしらの診断がなされているケースも少なくない。たとえば腺筋症、筋腫、卵巣嚢腫、癒着、不育症などなど。

③お腹を触ると硬結か圧痛がある。とくに下腹部にその傾向があらわれやすい。

④舌診。とくに舌下動脈が太く、紫色を呈す。

脈にもあらわれることもありますが、かなり高度な診断なので割愛します。

この状態の方がこの10年くらいで凄く増える。

血オは2次病理なのでその原因となり1次病理が存在する。

これはまた追々書こうと思う。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《不妊症》に収められています。

2020/6

一般論として肩に急激な痛みがあり、ついで可能域の顕著な制限があるものを五十肩といいます。

しかし医学定義は少し違います。

まず肩自体に問題があるケースと肩以外の場所の問題が肩に投影するケースがあります。

今回は肩の問題があるケースについて論じます。

※肩に問題がある2大疾患

肩の問題で多いのは石灰沈着性腱板炎

加齢や過度の使用により、石灰(リン酸カルシウム結晶)が徐々に溜まると、クリーム状から石膏状に変化しながら膨らんできます。ある領域を超えると相当の激痛があらわれます。

さらに膨らんできて腱板から滑膜包内出てくると、これはもう心底痛みます。

数十㎝動かすこともままならなくなります。

もう一つは腱板断裂。これが一番多いとされています。

腱板は上腕に付くものが4つあります。

全面側に肩甲下筋と小結節の繋がる個所。

後面側に棘上筋、棘下筋、小円筋からそれぞれ大結節に繋がる個所の計4つです。

断裂というげと何か外傷で起きそうなイメージです(それもある)が、加齢と共のコラーゲンの減少、保湿力の低下などで厚く硬くなっていきます。

この硬くなった靭帯がこすれたり、やがてほころびて切れてくるものが腱板断裂です。

私の場合はボールを投げても数mがやっとでそのあと激痛が走りました

今は50mも屁の河童です

四ヶ所あるので一ヶ所のみ断裂があっても痛みがないケースもありますが、その程度や仕事との兼ね合いで強い痛みと運動制限をあらわれ、日常生活に支障をきたすことも多々あります。

※現在は除外診断が主流となり、これらを含めた診断ができないときのみ五十肩と呼んでいます。

内視鏡などによる腱板修復術ではなく、保存療法を選択されるなら鍼灸治療を併用なさることをお勧めします。

※新着時期を過ぎても左サイドバー《五十肩》に収められています。

お疲れ様です。杉本です。

わたくし、杉本は三度の飯より酒が好きです。

休みの前日は、飲酒をします。そしてお家飲みの影響からか最近飲酒量が増えた気が…

梅雨の湿気や、気温の上昇が「湿」や「熱」を生むと先日の記事でお伝えしました。

外的な要因だけでなく、飲食など体の内的要因からも「湿」や「熱」が生まれることを今回はお伝えできればと思います。

お酒は水分を過剰に摂るために、体内の余剰な水分を指す「湿」となります。

また少量であれば身体を冷やすのですが、多量に摂取してしまうと熱化する特性があるのです。

つまり、お酒を多く飲むということは「湿」と「熱」を生むこととなるのです

身体に余剰な水分がある=重だるい・むくむ・お小水が増える・軟便傾向

身体の中に熱がある=体があたたかくなる・脈が早くなる

また上に昇るという特性より、頭顔面部症状として顔が赤くなる・頭痛・咽喉が乾く・吐き気・嘔吐が出現するのです。

ちなみに杉本の場合は、

飲酒中→食事量が増える・動悸がする(熱)

翌日→頭痛・眉間の皮膚がただれる・口が乾く・下痢(熱)、身体がだるい(湿)の症状が出現します。

典型的過ぎてお恥ずかしいのですが、ご参考まで…。

「湿」や「熱」は気温や気候などの外的要因だけでなく、身体の中も関与しているということを今回は「飲酒」を通じてご理解いただけましたでしょうか?。

お酒が好きな方は一度は経験されたことがあるのでは?  何事も適度が一番ですね。

私もついつい飲みすぎてしまうため、量を少しずつ減らしていきたいと思います…。

スタッフ 杉本 

2020/6

季刊誌「中医臨床」の名物コーナーに《針灸質問コーナー》があります。

このコーナーは僕が回答者として書いた記憶がありませんでした。

ところが掃除をしていたらバックナンバーが出てきて通巻116号に証と病位、行気の重要性を論じていました(回答する)。

全く記憶が飛んでいたのでびっくりです。11年前のことでした。

今より複雑な理論体系を構築しています。

今はもう少し粗い((´∀`))ケラケラ

基本は変わりませんが、咀嚼の違いで広げたり、縮めたりします。

理論とは7割以上の事象の「過去のものが分析でき、現状を把握でき、未来を予測できるもの」だと思っています。

その理論の大半は臨床から生まれます。つまり患者さんに教えられるわけです。

有難い話です。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《論文&講義》に収められています。

最近寒暖差が激しいですねー。湿気に加え、昨日今日と暑く非常に過ごしにくい。

昨日今日と「眩暈」による体調不良を訴えられる患者様が何名か見受けられました。

先日のブログでは、梅雨時期には湿気の影響から身体が水浸しになるという話を行いました。

加えて、ここ数日は寒暖差が激しい!2日前20度だったのが昨日今日は30度となりました。

この急激な気温上昇により身体は熱による影響を受けます。

熱は上に昇るという特性があります(火柱のイメージに近いでしょうか)。

人体の上は、「頭部」。つまり湿熱が上に昇ると頭部症状(眩暈)として現れるのです。

1週間たてば気温の変化に対して身体が順応するのですが気温のあがりはじめはつらいですよね…

はやく梅雨があけないでしょうか…(私は夏も苦手なのですが…)。

もちろん鍼灸治療は湿気・寒暖差による体調不良も対応しております。

どうか不調を感じた場合はご相談ください。

体調管理のお手伝いをさせていただきます。

スタッフ 杉本

お疲れ様です。杉本です。

先日から雨が続きますね…梅雨入りでしょうか?

なんだか「梅雨の時期は身体が重いだるい」。

こんな経験は皆様もないでしょうか?

梅雨時期の倦怠感の原因としては、湿気(湿邪)が関係していると考えられます。

体内に存在する水分に、湿気が加わることで身体が水分過多な状態になってしまいます。

水分過多のため、身体が重だるい。

イメージとしては、服を着ながら水泳をするような感じでしょうか?

(わかりづらかったらすいません…小学生の時のプール体験を思いだしました…)

この水分過多な状態は、倦怠感以外にも体の症状として現れます。

胃腸にも影響を及ぼし腹痛や下痢、脚のむくみなどの身体の症状が見受けられます。

私も梅雨が非常に苦手です…今年は早めに梅雨時期の倦怠感の対策をはかっていきたいと考えています(胃腸を整える・余剰な水分を生まないようにする)。

身体のメンテナンスをしてこの梅雨時期を乗り越えていきましょう!!

スタッフ 杉本

 新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。 


お疲れ様です。杉本です。

緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスで生活の変化を余儀なくされた方が多数いらっしゃるかと思います。

以前とは一変した生活状況が皆様の体に影響し、体調不良となって表れてくると考えています。

どのような不調が生じるのか、少しだけ考えてみました。

今回は、最近来院される方に見られる症状にスポットをあててみたいと思います。 

主訴として多かったのが、「頸肩こり」、「腰痛」(ぎっくり腰も見受けられました。)

在宅時間の増加に伴い、運動の減少、リモートワークによる同一姿勢の保持が原因かと考えられます。

人体は色んな成分が滞りなく巡っていることが正常です(血液やリンパ等がイメージしやすいでしょうか)。

しかし、運動不足や物理的な圧迫によって滞りが生じてしまいます。

「コリ」や「張り」のような違和感が長いこと続くことで、「ズキズキ」、「ビリビリ」とした痛みとなることも。

痛みへの治療も大切ですが、痛みに変わらないように違和感に気づきメンテナンスをすることも大切であると考えてます。日々の養生が大切。

きっと心あたりのある患者様も多いのではないでしょうか?

ちょっとした身体の不調も私たちスタッフに相談していただければ幸いです。

スタッフ 杉本

2020/6

「肝気鬱には何を食べるか?」

肝気鬱は肝気が鬱して全身の気をスムーズに流せない状態を指す。

ひとつは精神的ストレス、とくに我慢の状態で起こりやすくなるので、この問いは「ストレス状態のときは何を食べますか?」とほぼ同じ意味で捉えてよいでしょう。

学生にこれを問うとある傾向が出るので面白い。

正解を答えてくれるのはよっぽど出来の良い生徒か逆に出来の悪い生徒。

ほどほどの子たちはだいたい不正解

すこし勉強している人ほどより不正解

紫蘇の葉、ミント、薄荷、桂皮など実に漢方チックな答えが返ってくる。

結論をいうと好きなものを食べるが正解。

抗ストレスの基本は楽しい、気持ち良いを味わうことなのだ。

それが心にゆとりをつくり、筋肉を緩め、脳内からは適時なホルモンを放出することになる。

生半可に勉強しているほどこのトリックに引っかかる。紫蘇の葉が嫌いならどうなるか?と考えたらわかるだろうに。

それゆえ、全くこのような知識すら持ち合わせない学生は本能で答えを出し、この知識を踏まえて、さらにそれを知識から知恵のレベルに昇華している学生は難なく答えるわけである。

最近、この問いに答えられる学生が増えてきた。

ただ眼鏡が曇ったのか、僕にはどっちのタイプ学生が増えてきたかがわからない。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《養生のお話》に収められています。

2020/6

昔、「24時間戦えますか、ビジネスマンビジネスマーン」というCMが流れていました。

時代はまさにそれに近づきつつあります。

交通機関の発達で、うちの患者さんの例ではニューヨークに0泊2日の方がいました

インターネットの発達で四六時中仕事環境が整っています。

加えてグローバル経済なら昼夜逆転で仕事をする方も多数おられます。

このCMの流れていた時代は、まだこのようなスタイルではなかったと記憶します。

スタミナドリンクを飲んでこうありたいねー、という感じでしたね(ありたくないでしょうけど)

今はどの分野も飽和状態に近くにあり、量をこなさないとサバイバルゲームに勝ち残れないの実情です。まさに論語の【知者は水を楽しむ】地で行かなければならない時代になっています。

知恵を使い、場所を変え、人を変えながら淡々と量をこなしていく感じでしょう。

ここまで社会が忙しくなると義務感だけでは体と心が持たないように思います。それには2つの能力が必要だと思っています。

※ひとつは楽しみを見つける能力。

小さいことを面白がる力や要点を集約しながらステップアップさせたり、横に広げたりする能力が必要です。追い込みをかけるようで恐縮ですが、好きなことをしていれば成功する時代ではありません。好きにならなければ失敗する時代だと感じています。

※打たれ強くなる

上司や相手先から出た否定が人格の全否定のように感じしまうと心が持ちません。むしろ否定されることの方が確実に多く、否定が当たり前くらいのつもりでいないとボロボロになります。

僕もある雑誌に書いたものが覆面座談会なるコーナーでコケ降ろされたことがあります。

初めて活字になった批判だったのでショックがこのほか大きかったのを覚えています。

今はAmazonもありますからそれが普通くらいに思っていますが・・・

そんな社会環境の中で養生の有り様も変化するでしょう。生活に染み入るような、それでいて、ながらではなくそれに集中するようなスタイルが現状ではベストだと考えます。

私の場合は1分間ほど眼をつむり、自分の内臓に《元気かー?》と声をかけることと朝合掌しながらご先祖様に線香を立てます。

養生という言葉には似つかわしくないとお思いかもしれませんが、膨大な仕事をこなすためにも《心のゆとり》の確保は必定です。これが初めの一歩なのであり、陽と陰の調和なのです。

後は良質な睡眠があれば良いですね。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《養生のお話》に収められています。    

お疲れ様です。杉本です。

本日、午後は花壇の手入れと駐輪場の掃除を実施。

なかなか時間を要する作業であり、臨床とはまた別の疲れを感じました。

掃除後、「炎天下の中での疲れ」に対しての治療をしていただく。

杉本の見た目は(やせ型、声に力がない)という、気虚(エネルギー不足)タイプ。

胖大舌(大きく腫れぼったい)に加え、本人も「疲れ」を自覚。

問診で「疲れてますか?」と言われたら、「疲れてますね」と答えるでしょう。

ここまでは気虚(エネルギー不足)による疲れに思われる。    

脈診に移る。通常、気虚タイプの脈はエネルギー不足であるため、弱いことが多い。

が脈を診たところ、強い。そして、中焦の脈が顕著に強い状態である。

この場合は陽明経に熱を持っていると判断し、瀉法にて治療(熱を取る)を行うという。

気虚(エネルギー)と判断し、補気(エネルギーを補う)を目的に「気海穴」に灸を用いるなど行ってしまうと、発熱してしまうとのこと。

治療後は倦怠感がすっきり。

一生懸命掃除をしてただけが、思わぬ大きな学びを得る機会となりました。

きっとこれからの時期、同じような患者様がいらっしゃるのだろうなと感じるとともに、臨床は日常に落とし込むことが必要なんだということを再認識するのでした。

スタッフ 杉本

石灰沈着性腱板炎とは

肩甲骨から腕に繋がる筋肉(腱板)周辺に石灰が沈着することで炎症を起こし、肩の動きが伴う動作に痛みが生じます。

石灰の大きさや炎症度合いによって痛みのレベルは変わってくるので激痛〜日常生活での動作痛まで幅はあります。

下記によく起こる症状を挙げてみました。

・夜中、寝ている時に痛む

・動かすだけで痛みがでてしまう

・寝返りで痛み起きてしまう

・洗濯物が干せない

・頭を洗う動作がきつい

・エプロンの紐を後ろで結ぶのが痛い

・ベルトを通す動きで痛む

など

肩の動きが伴う様々な動作で症状が出ます。

治療としては

・炎症が強いと判断した場合→抗炎症のツボを用いて炎症を抑えることが第一義になります。

・炎症よりも石灰による引っかかりや詰まりによって痛みが出ている場合

①    鍼灸によって疼痛の緩和

②    石灰は鍼では壊せないので石灰部付近の循環改善

③    引っかかりや詰まりと関連のある経絡の調整(遠隔のツボを使う)

④    肩以外の首、肘、手首のツボの反応をとる

⑤ 引っかかりや詰まる部分にスペースを作るような鍼をする

この5つを中心に組み立てていきます。

石灰沈着性腱板炎でお困りの方へ

五十肩同様、石灰沈着性腱板炎の治療は根気のいる治療になります。

激痛があれば痛みを取り除く治療を行い、痛みがある程度落ち着いてきましたら凝り固まって(拘縮)を緩める手法を取っていきます。この凝り固まった筋肉を柔らかくしていくのに時間がかかります。過去の臨床例からみると数回ではよくなりません。ときに数カ月以上はみておいた方がよい疾患ですが、できるだけ最短で症状の改善に努めてまいります。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《石灰沈着性腱板炎》に収められています。

杉本です!

先日の臨床の話を少々(患者様には少し難しいかもしれません…ごめんなさい)。

病理に対する症状(体に出るサイン)として、

「陰虚」=五心煩熱・盗汗・脈細数・舌苔少etc…と教科書では習ってきました。

臨床に話を戻すと手術後、両手のしびれを感じ来院された方の診察を行いました。

問診と脈診を行ったところ、おそらく「陰虚」と考える。

では、舌診では「舌苔少(舌のコケが少ない)」かなと思いながら「舌を見せてください」とお願いする。

・・・なんと「黄膩苔(黄色くてコケがあつい)」!!!!全然違う…と一瞬思考が停止する。

が、諸先輩方の「教科書の症状がすべて当てはまることは極めてまれ」という言葉を思い出し、

主訴と経過に立ち返り、「陰虚」を軸に治療をすすめました。幸い症状の軽減は確認…

決して「1+1=2」ではない世界だなと改めて実感。

複雑であるからこそ思考を巡らせることが必要なのかなと考える。

まずは自分で調べ、自分なりに思考をしてみるようにしています。

思考しつくして限界が来たところで質問をさせていただく。

質問をすると視界がクリアになると同時に考えに触れてうれしくなる。

そして気づきから更なる疑問と臨床での反省点も浮かび上がってくるのです。

なぜか分からないことが恥ずかしいとは思わずとても楽しく感じます。

思考する過程がたまらなく楽しい。

初心者あるあるなのでしょうか?

まだまだ一歩踏み出したばかりですが、臨床って面白いなと一人勝手に興奮する一日なのでした。

スタッフ 杉本

 新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。 

昔の話です。大学二年生の夏休みに部活動(陸上)で5部練習を行いました。

早朝、午前、午後、夜間、深夜と時間を分けて。

自分としては「成長したい」の一心で懸命に励みました。

一方からは「よく頑張るねー」と応援の声をいただきました。

他方からは「大丈夫?」という心配の声が。

練習の翌日…

なんと1週間の入院を余儀なくされることに…

オーバーワークだったそう。気づかなかったのですが自分の身体は限界だったようです。

好きなことに関しては、休むことが苦手です。

ただ度を過ぎた頑張りは勇敢なのではなく、無謀だということに気付けたいい出来事だったと振り返ってます。(自分の場合は)

今週の休診日は学びよりも休養することに重きを置き過ごしていきました。

おかげで心身ともに万全!明日の診療もフルパワーで臨みます!

スタッフ 杉本

2020/6

昔「中医臨床」紙面で歴代の主治症から30穴解説しながら新たな穴性を模索したことがあった。

その時点では陰陵泉は利湿、健脾を主体としながらも補腎などもあったと記憶する。

この作業は属経および属絡、要穴としての役割を主軸に歴代の主治症を合わせ、穴性を割り出したものである。

しかし穴性の生みの親・羅兆先生は《瀉心》と仰せだ。

陰陵泉を心の実証に使うといわれているのである。

この使い方は今まで意識したことがなく、僕が意識できるのは水気凌心まで。

もう一度文献に当たるしかないだろう。

心火や心血オ阻に使えればかなり臨床の手が広がることになる。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《基礎中医学》に収められています。

院長復帰後、初の土曜日。

土曜の診療日は休日しかかかれない患者様がお見えになることが多いのですが、久々にお顔を拝見することができる方が大勢いらっしゃいました。

私個人としては、お顔を拝見することが出来お話しすることで気持ちが温かくなりました。

もちろん完治し、さくら堂を卒業されることが一番なのですが

そんな土曜診療。

さくら堂に新しい仲間が加わりました!

研修生の女性の先生。勉強会の先輩で私個人としてはとてもお世話になっている先生です!

またまたさくら堂に新たな風が!本日は緊張ばかりで一日を終えたとのことでした。

ただ研修生の先生が加わることで、土曜日は土曜日チームの新しいカラーが出てくるんだろうなと思うのでした。

自分もまだまだ新人なので精進したいと願うスタッフ 杉本

 新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。 

ついに、断髪しました。

生い茂ったシソを。

思い返せばいろいろありました。

密着して植えてしまったため、間隔を空けるように植え直したこと。

わずかな期間で思った以上に成長したこと。

最近では、元気なく葉がシオシオになってしまったこと…。

半分以上とりましたが、すっきり。

今後の成長も楽しみにしています!

p.s.シソの葉はスタッフで持ち帰り、各々おいしくいただきました。

スタッフ 杉本

 新着記事の時期がすぎても、左サイドバー下段の「みんなでブログ」の中に収まっています。 

2020/6

不妊外来へ通われている患者さんには他の疾患にない大きな特徴があることに気づく。

もちろん東洋医学の視点からであるが、それは「大なり小なりの肝気鬱がある」ということ。

この不妊外来肝気鬱と呼ぶべき病理は、この治療のゴールというか着地点が見えないことに起因することが多い。

ゴールが3か月後か或いはもっと先の5年後か実のところ誰にもわからない。

たとえば骨折なら1か月後に骨がつくと予想できるが不妊治療ではこの予想が極めて立てにくい。

これは大きな不安を呼ぶ込む下地となる。

精神不安は血を消耗する。

血が消耗すると、ますます不安や恐れが強くなる(東洋医学では血は精神・感情のの栄養と考えているため)。

もう一つはこの治療は結論としては妊娠したか、しなかったかのどちらかしかない。

本来ならそうではないが・・・

事実、今回は妊娠しなかったけど内膜が10ミリ超えたから妊娠の可能性がより高くなったという思考する方は少ない(妥協する方はおられるが、それをもってステップアップと捉える方は少ない)。

そのため一回一回の判定日の緊張度は半端ない。

これが他の治療にないストレスとなり、肝の疏泄が失調し肝気鬱なる。

ほかにも周りからの重圧、金銭的不安、仕事との兼ね合いなどがこれに拍車をかける。

この治療で受ける反復ストレスがほかのストレスをも受けやすい気質に変化する感じといえばわかりやすいだろうか。

先が見えない不安と毎回毎回の緊張により恒常的な肝気鬱が作られる。

これが全身の気の巡りに影響し、とくに下垂体系のホルモン(FSH,LHなど)の異常に繋がることも良くある。

また肝気鬱とは肝気が停滞して十分な気を流すことができない状態という意味であるから、この気が最も必要な排卵、受精、着床の過程でのトラブルも引き起こす。

不妊の鍼灸治療では年齢的問題からくる腎精の盛衰、筋腫や内膜症或いは癒着などで起こりやすい血オがの有無などが重要視されるが、肝の疏泄を十分に確保すること(肝気鬱を改善すること)も大事な治療になる。

※新着時期を過ぎると左サイドバー《不妊症》に収められています。

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