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肝の疏泄失調(かんのそせつしっちょう) は中医系の医療家なら、毎日耳にする言葉です。

症状はイライラ、易怒、鬱々…… 眉間の縦ジワなどなど。それだけですか ?いや、まだまだ ありますね。たとえば思い込みは……? そう思い込みね。

「あの人は私を嫌っている」に違いない。って感じの心持ち。

疑う気持ちが大きいね。

思い込みは怒りや焦りの感情の先走りかもね。

ベトナムの田舎でハンモックで寝ててわかったけど、

ハンモックは適当に揺れるから気持ちがいいの。

揺れ過ぎると落ちるだけ。怪我するだけ。

疏泄失調は揺れ過ぎるハンモックのようなもの。

 

疏泄失調を治すには、

怒る題材を探すか、

微笑の題材を探すかの二者択一。

どちらの選択肢も可能。

 

貴方ならどうしますか……?

流感も含め、風邪がはやっています。

本日の午前中も、風邪の治療が2例ありました。

ともに風寒型(冷たい風に当たったことが原因)。

衛気を増しながら、邪気を払うという典型的な治療でした。

寒邪は衛気が弱い以外、衛気が開くときに侵入します。

衛気が開くとき。。。。。?????

何それ。。。。????

衛気が開くとは、具体的に汗をかいている時。。。

つまり、汗をかいた状態で、冷たい風に当たるのが最悪ということです。

自分の脇に手を入れてみて、汗ばんでいるようなら、汗をかいている状態です。

暖房の効いた部屋で、わずかでも汗ばむ状態のまま、外に出るなどはご法度。

ご法度・・・古臭い表現ですね。。。

ほっといて、とにかくちょっとした工夫で回避できることもあるということです。

陰部神経痛はこの数年注目した疾患である。

ブログにも書いたが診断までに非常に時間がかかり、よく心因性疾患と間違えられる。

今年9例の症例を診たが5例に有効を示し、1例は無効であった。

弁証すると、著効を示した5例のうち、虚症系の4例は非常に有効であった。

3〜12回でその痛みが9割方は減少する。

実症系の1例も完治した例ではあるが、これは梨状筋症候群からきたケースである。陰部神経叢への刺針のみで緩和する。

残り4例のうち、2例が大腸癌に由来するものである。うち1例は癌進行期にあり、わずかに改善するものの、途中オペが入り中断になる。もう1例は大腸癌のオペ後のケースである。

介護によると思われる仙骨部からの神経圧迫の例も1例ある。少しは改善されるが、日常の所作と大いに関連するため、介護により再度悪化する。

もう1例は家族間の問題から高齢になり重労働を始めたケースである。このケースに関しては心因性は否定できない。現に抗うつ剤で緩和する。

(総括)

まだまだ陰部神経痛に関しては医学界全体で十分な研究がなされているとは言い難い現状で、症例は少ないものの、半数以上で効果的だったという事実は鍼灸が有効性を示す治療法であると解釈する。

中医学的視点では肺気虚の人が多い。肺気虚から宗気の下陥を起こし、骨盤内鬱滞現象を起こし、しいては骨盤内の血オに転じるという構造があることは確かである。

2012年中に陰部神経痛と確定し治療に入ったケース3例ある。3例とも大学病院にて肛門診により陰部神経に沿い腫脹、圧痛を認めたケースである。類似ケースは内痔核、子宮内膜症のダグラス部病変があり、このケースが10数例ある。

この3例のうち2例は略治する。完全消失は適わないが日常生活に不備がない状態に達しているので、後は1ヶ月に1度の状態維持の治療に留める。日常生活では過度のストレスや物理的な肛門部の圧迫が増悪因子となるので、注意深く観察する必要がある。

もう一例は8割方の回復状況にある。高齢による臀部筋繊維の萎縮および筋力低下がみられ、圧迫要因になっている。ときに長時間の座位で痛みが出ることがあり、それがストレスの要因となる。

全体像として肝腎陰虚があり、肛門自体には血オか血熱がある。肝腎陰虚があるため、不安・緊張などで容易に肝気鬱を派生させ、それが患部病理に影響を来す、というケースがでは大多数を占めた。また昨年あった肺気虚から下陥を起こし、その圧迫から血オを起こすケースは今年見あたらなかった。

専門家の方も参考にして欲しい。

 このところ立て続けに陰部陰経痛の患者さんに出会いました。肛門あたりが夜も眠れないほど痛む、肛門科に行っても内痔ではない?、婦人科に行っても内膜症があるわけではない?。挙げ句に神経科?を勧められる人もいました。内痔がなく、内膜症もなく、会陰〜肛門部や陰部に痛みがあり、かつ陰部神経に沿った痛みでもあれば陰部陰経痛の確立はかなり高いと考えたほうがよいでしょう。

陰部神経痛は原因が不明なことも多いのですが、視点を変え、中医の眼から見ると肝の疏泄失調の方が多いようです。肝の疏泄を解消するツボと仙骨孔あたりのツボを組み合わせると効果が早く出ます。ここからが勝負です。病態に合わせながらコツコツと治療効果を積み上げていきます。患者さんにも根気のいる治療であると認識してもらっています。

※当院では年間5名前後の陰部神経痛の方がお越しになります。生涯でもそうそう会わない疾患なので受け入れてくれる鍼灸院さんが少ないそうです。

だから皆さんすごく遠方から来られます。

申し訳ないです。 

2015/11

◇症例◇

陰部神経痛はなかなか完治といかない厄介な疾患。

この患者さんも数か月痛みがないこともあった。

しかし、家庭の諸事情で悪化。

精神的ストレスが悪化要因となる。

また、肛門部の圧迫も刺激要因となる。

今回この二つをもろに被る。

こうなると鎮痛剤は無効。

当院まで3時間かかる故、週1回の治療が限界。

活血を主体にストレスを取る。

2、3回で元の状態に戻るが・・・・

家族を因としたストレスはそうやすやすと心の切り替えができないだろう。

ならば治療の第一義は活血とし、患部の循環を取り戻すことだろう。

お疲れ様です。金澤です。

久しぶりの更新になります。

当院では陰部神経痛の患者さん診ることが多いように思います。比較したことがありませんが…

人によって症状や経過、弁証が違うので参考程度に見て頂けたら幸いです。

・西洋医学の経過

その方は外痔核になってから陰部神経痛のような症状が出てきました。

外痔核の症状や所見がなく、痛みが続き肛門科→ペインクリニックで硬膜外ブロック等をしたが効果が持続しません。整形外科でレントゲンも撮ったが所見はありません。

某大学病院で陰部神経痛と診断。

その後当院に受診

・伝統医学所見

悪化因子は座位による患部の圧迫刺激++、腸管の張り感(おならが出そうなとき)+、陰天時後(湿度が強い日)+、午後疲れてくると+

緩解因子はお風呂に入った後、午前中は楽なことが多い(夕方になると症状強くなる)

患部は伝統医学でオ血といって循環障害系の部分にあたります。

では、なぜオ血ができたのが問題になってきます。よくよく話を聞くと2年間で8キロほど体重の減少があったみたいです。

西洋医学でいう消化吸収系、伝統医学でいう脾胃の機能レベルが下がった結果、下半身のオ血形成になったのかと考えられます。

治療はお腹から下半身の気を補う治療と患部のオ血をとる目的で行っています

まだ完治とまではいきませんが現在は徐々に軽快方向に向かい安定してきています。

頑張ります!!

~院長~

確かにうちでは陰部神経痛の患者さんは多いです。確証は足りませんが、血オ形成の前に体重減少があったなら一般には脾気虚か陰虚を考えるでしょう。

極めて診断が難しい症例でした。

主訴は急性の右下腹部痛。

針で刺されたような激痛です。

その回りに放散痛があり、上下背中に走ります。

ガスが出ると少しだけ楽になります。

ここまでなら学生でもわかります。

血オ気滞です。

ただ・・・・

脈は虚弱でやや細数。

体をくの字にすると、すこしだけ軽減・・・

押してみても拒按はありません。

通常なら腎虚血オか気虚血オなどの虚実挟雑と考えますが、

。。。。。少し違うような。。。。。

現実に、虚実挟雑型の急性腹痛処理の治療がほとんど無効・・・

師匠が昔。。。

「ひとつの否定は10の肯定より重い」と。。。。

(卵巣か大腸の)陰虚です。

傷陰の顔のひとつは津液が消耗し硬くなること。

そこに何かが通過すると、無理に伸ばされたり、

擦れて一過性の血オ様症状をあらわします。

ひたすら足の裏を揉みます。

10分、20分、痛みが徐々に引いてきました。

「よし」

 

昨日、塾の別のクラスの新年会に出させて頂きました。

ある女性が急性の腹痛。吐けども何も出せん。

状況判断からは湿熱か寒湿か食滞か・・・読めません。

どの可能性もあります。

ここは脈診の登場。。。。

明らかに湿熱の脈、背後に脾気虚ありです。

左滞脈、左内関、患部の接触針、合谷の接触針。

10分で治まりました。

無事、家路に着けたという連絡を頂きました。

居酒屋の方、治療の場所を提供して頂きありがとうございました。

先週は持病の歯が痛みだし、

その間に塾の会報、

鍼灸学校へ、 原稿の直し、 原稿の仕上げ、 背中がバリバリです。

本日、左半身の痛みや張りを自覚する患者さんに出会いました。

首、腕、背中、腰、足の冷え。。。。すべて左側のみです。

他覚的にも左側に凝りが集中し、左足の皮膚温度わずかに低くなっています。

脈も左が弦脈です。

このように症状がどちらかの半身に集まる方って?たまにお見えになります。

まず、滞脈で全身の経絡を緩ませた後、

疏肝します。

8割方は取れたので、

何とかお仕事できると思います。

○まだ自分の背中の張りはとれませんが。。。。・・・・???

お疲れ様です。金澤です。

最近、急性腰痛でいらっしゃる方が多いように思います。

重なった方々の特徴的なのが急激に腰に圧力が加わえて痛めたような、いわゆるぎっくり腰のような受傷機転ではないのです。

長時間座っていて、その日は痛みなく過ごしたが次の日朝起きたら動けなかった、荷物の整理した数日後に激痛に変わって動くのが辛くなったなど

腰に負担をかけたことは事実ではあるのですが、痛みの出現とタイムラグがある急性腰痛が多かったように思います。

このようなケースは痛みの形成する病理を促進させてしまうこと、大きく分けると疲労系か停滞系のきっかけを作ってしまうことで負荷がかからない状態でも激痛になるケースであります。

虫歯をイメージして頂くとわかりやすいかもしれませんね。(ない人はごめんなさい)

初期は無自覚なことが多いですが、進行していくと痛みを伴うような感じです。

わかりにくいですかね?笑

普段は腰痛を自覚していない方が多く、痛みを取り除く治療を数回して腰痛は治まりました。

めでたしめでたし

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