適刺激と花粉症

 花粉症

『私達は進化で得た適応力を使わないと病気になる』、『自律神経は細胞レベルまで支配する』、『副交感神経ががあまりに優位だと無気力になる』、『リンパ球は副交感神経の支配下になる』、その結果『リラックスのし過ぎ(副交感神経優位)はリンパ球の過剰反応としてのアレルギー性疾患があらわれる』−これは新潟大学の安保教授の最新学説です。
超訳すると、あまりに刺激のない生活、動かない生活は、副交感神経の過剰な優位性を生み、リンパ球を通し、必要のないものにまで免疫反応を起こしてしまうということです。
適度な弛緩と緊張は生活に必要ということです。
鍼灸の世界観ではおおむね肝がこの役目を担います。外界からの刺激(入力)に 対 し、適切な判断を下し行動(出力)します。この判断をする精神を『魂・こん』とい います。
根性(魂性)がないとは、外からの刺激に適切な処理をしようという心を放棄してしまったことかも知れませんね

意外に多い症状 耳鳴り

  耳鳴り

鍼灸院で意外に多いのが耳鳴りです。
耳鳴りで病院に行くと「加齢現象ですね」とサラリと一言。
「歳?だっていうのか?」とちょっとガッカリ。
中医学では、この加齢現象を五臓六腑の腎の衰えと認識します。
とくに耳は腎精を栄養源とするため、腎精の枯渇は耳鳴り、難聴という形であらわれやすいのです。
「僕は若いのにしょっちゅう耳鳴りがあるぞ・・・」と自慢?反論?なさる方もおられるかもしれませんね。
この場合は五臓でも心に問題があります。
心は気血を全身各所に運ぶ役目を担当します。
これにより各器官はその器にしたがった役割を果たすことができるのです。
つまり心のトラブルは、耳に気血という栄養物を運べなくなるということです。
心は年齢と関係ありません。若くても心のトラブルは起こるのです。
どちらかというとメンタルな部分でトラブルを起こしやすいのです。
うちの患者さんで、天地療養で耳鳴りが消えた人がいました。
腎か心のいずれの臓腑のトラブルかは言うまでもないでしょう。

 

肛門痛と内膜症

 肛門痛  

肛門が痛む、ウーム痛い。

皆様このようなときにどんな疾患を思い浮かべるでしょうか?

痔ではないかと考える人が一番多いようです。内痔核などが典型ですね。切れ痔も要注意です。放っておくと肛門狭窄になることもあります。便が細くなる、下血を帯びるなどが出たら可能性が高いと考えてください。

つぎに考えられるのは何でしょう?。

子宮内膜症で、内膜様組織がダグラス窩に溜まったケースです。

突き上げるような激しい痛みの方、ズキンズキンとした痛みの方も少なくはありません。

始めは生理時に痛みが増悪しますが、ひどくなると生理時以外でも痛みがある人も少な

くありません。意外に多いのは排卵時痛です。排卵前から数日続くこともまれではありません。

内膜は剥奪と増殖を繰り返すので、内膜の増殖期である排卵時に痛みもでやすいようです。炎症的な痛みが特徴で、ズキンズキンとかズンズンとした感じになります。また腹壁など骨盤内の別の組織と癒着があれば、さらに痛みが増すようです。

出口を持たない卵巣に内膜様組織が出来るとチョコーレート嚢腫に発展します。

肛門痛が排卵時、生理時に痛みが限定し、かつ性交時痛があれば、迷わず婦人科を受診してください。問診ー内診ー超音波ー血液検査、必要に応じてCT、MRIという順に検査します。

変わったケースもありました。その代表が肛門神経痛です。肛門付近に突然起こる発作

性の疼痛を起こします。数分間発作した後、は多くの場合不規則で、5〜20分続いた

後、自然に治まるのが特徴。排便時に起こることもありますが、夜間の発作する方が多

いようです。これといった治療法が確立されていないのが現状です。患者さんを見る限

り肛門マッサージ(自分で)や患部を温める多少の 改善を見ます。ツボなら次リョウと

会陽を使用します。試してみて下さい。この2穴は内膜症緩和にも有効です。


tubo-5.gif


 

中医からみた便秘

 便秘

常習性の便秘には3つのパターンがあります。大腸の蠕動運動が弱い弛緩型便秘。これは比較的刺激に対応してくれるため、野菜をたくさん取る。水を一気に飲む。運動する。肛門〜直腸を刺激するなどで解決することが多いものです。

 問題は蠕動運動が活発すぎるけいれん型便秘です。過度の刺激で腸内バランスを崩し、便秘をさらに悪化させることも少なくありません。流行の●●●エネマで重度の便秘に陥った方もおられました。便秘と下利を繰り返す人もけいれん型に多くいます。かなりリッラックスした環境が整わないと排便は望めませんので、会社や駅、デパートのトイレに世話になることは余程でない限りないでしょう。内関太衝、風池などのツボが効果的です。

 もうひとつ直腸型便秘があります。主に便意がある際に、トイレに行かない(行けない)の繰り返しで、脳が指令しても肛門括約筋が開かない状態に陥ります。便意もなく、2週間以上放置している人も少なくありません。承山、委中、風池 などツボのほか、出なくてもよいですから《便意があったらすぐトイレ》の習慣だけは身に着けましょう。お願いします。 

 

隠れた大問題・痔

 

 痔

痔というと中年男性の疾患というイメージを持たれている方は多いかも知れません。

意外にも患者の半数近くは女性なのです?????`?i???_???????j

男性でさえ「痔?」と思っても受診することをためらいがちですが、女性とくに若い方ならなおさら放置しがちです。

しかし、正しい知識を持ち、適切な対処をしないと後に痛〜い思いをすることに・・・????????

痔には3つのタイプがあります。

排便時に肛門が裂けるように痛い。その症状のとおり「裂肛」、俗に言う切れ痔です。20代の若い女性に多く、便秘による硬い便で肛門の粘膜が傷つきます。

便をするたびにいぼが出る「痔核」、いわゆるいぼ痔は、30代、40代に多くみられます。

肛門付近の血管の一部がこぶ状になりいぼ痔となります。排便時のいきみ過ぎ、長時間座りっぱなし・立ちっぱなしや出産時のいきみなどで発生しやすくなります。

いぼ痔があるのをわかっていながら、見て見ぬふりをしてしまった・・・放置したまま少しずつ進行し、気がつくといぼ痔が脱出したり、戻らなくなってしまう「脱肛」にまで悪化してしまうことも・・・。

若い年代の方は肛門の粘膜に張りがあるため、硬い便により裂けやすい。だから、切れ痔が多くなります。30代を迎えると徐々に肛門も老化への道をたどります。弾力性が減少し、血流が悪くなり、いぼ痔ができやすくなります。肛門付近の筋力も低下していき、筋がゆるんでいぼ痔が戻りにくくなります。

痔かな?と思うきっかけは「出血」です。しかし、その症状は大腸がんの初期症状でも見られます。大腸がんは食生活の欧米化が影響し、日本では近年増加傾向にあり、日本人のがん患者数の第1位に迫る勢いです。極端に細い便が出る場合は、早めの検査をしたほうが良いでしょう。

排便時に出血があっても、正しい知識と適切な対処をしていれば、あらぬ心配をする必要もありません。

鍼灸では、百会という頭のてっぺんにあるツボが効果的とされています。飛び出た肛門を上へと引き戻すイメージです。

ただし百会に適応する痔は、出て戻らなくなったものや、疲労で出てくるもの、あるいは脱肛なのです。

裂肛には肘の少し下の孔最が適応します。

いぼ痔は、患部近く、尾骨の先端の長強を取るとよいでしょう。