存在に畏怖&動乱の大帝国

 ロシア・バイカル湖

 摩周湖を凌ぎ、世界一の透明度を誇るバイカル湖。シベリアの南方にある。バイカル湖の湖畔に位置する街がイルクツークである。手始めに中洲にあるオリオン島を尋ねることにしよう。ランプの宿があるらしい???

地元の人にオリオン島まで何時間かかるか聞くと、『4時間』と答える(多分??)。実際には13時間かかった(速度の遅い船に乗ったらしい)。

日本でいえば琵琶湖の中洲まで13時間かかったようなものだから、如何に大きいかがわかる。(約琵琶湖の50倍近くの大きさです)
淡水だというのにアザラシがいるらしい。その深さは最深1500b以上にも及ぶという。

進化の過程を見るにはパラガゴスと並ぶほど貴重な領域らしい。

その間、ずっとずっと同じ風景が続く。海にしか見えなし、湖岸の山々も延々と同じ色合い、同じ高さが続く。30分ほどで飽きる。

圧倒的な自然の大きさである。 そうこうしているうちに、いつも見る日本mos2.jpgの自然はかなり人工的だということに気づく。

別の言い方なら良く手入れされている、例えば、京都の竜安寺の置き石や、自宅近くの目黒川沿いの桜に自然美を見てしまう自分に気づく。

比べてここの自然はそのスケールがケタ違いで、数十時間も変化しない。

ただただ圧倒され、怖ささえ感じてしまう。このような自然と対峙するなら、それに抗する発想は生まれない。逆らってもしょうがない。時間を気にしてもしょうがない。自分は小さな石のようなものだからmos1.jpg

12才程度の男の子が125ccのバイクを運転している。法律がないのか?牛がいるけど柵がない?発電機はあるけど2年前から使っていないらしい。ウーン??混乱のままモスクワへ飛ぶ。
  

 

 

ロシア・モスクワ 

 

mos3.jpg いつの頃から赤の広場の軍事パレードが気になっていた。戦車やミサイルを交えての行進は見る者を圧倒する。しかし、実際に見ると意外なほど狭い。北京天安門の広場の1/3もないだろう。

大きさは期待はずれだが、その美しさには眼を見張る。

本当に綺麗な広場である。 個人的にはナポレオンが世界最高の広場と謳ったベネツァのサンマルコ広場より綺麗だと思う。(ナポレオンはモスクワに行った??、途中まで??)。

その背後にはクレムリンがある。凄いシュチュエmos6.jpgーションだ。

ついでにKGB本部も尋ねてみる。見かけは何の変哲もないビル。中に入りたかったが勇気がない。捕まったらどうしよう?(−つかまるわけがないのだが−)。この発想はきっとハリウッド映画の見過ぎなのだろう。


今でこそ資源大国として頭角を現してはいるが、僕が行った頃は苦境の真っ直中にあった。

給料の遅延、現物支給は半ば常識化し、市民は街角で物売りをしている。テレビ、犬、椅子などなどど…。社会主義から資本主義への移行期特有の苦しみだろう。


mos4.jpg 五日間ほど過ごした。地下鉄が発達して、非常に動きやすい。当時モスクワの地下鉄には一切の広告がなく、壁には彫刻が施されている。美術館、劇場も建物自体が芸術の域に達している。本当に本当に綺麗な街である。今後、広告で溢れる街にならないことだけを祈る。昨今、世界中で街の多様性が失われてゆく。残念でならない。