胃腸が悪いということ

2017/4

患者さんを診ていると、主訴か随伴症状かはともかく、胃腸が悪い方は殊の外多いように感じます。

病名なら慢性胃炎などに相当でしょうか。伝統医学なら『胃緩』(いかん)という病名になります。

病理になら脾の運化失調が多いでしょう。

かなり簡略化はしていますが・・・((´∀`*))ヶラヶラ

 

一般に食べたくない、もたれる、そこから元気が湧かないなどの症状があらわれ、しまいにやる気がない、かったるいなどの症状が続きます。なんとなく生活のクオリティーが低くなっている状態と考えてください。

 

その中に案外に下記👇のような方が多くいます。

 

基本的にこの手の方は食べられる量がそう多くない(食欲不振)のですが、頭(思考)で食べようとする方が多くいます。

『夕方お腹が減ると困るから、昼に食べておこう』『時間が来たから食べなければ』という感じで食事をします。要は胃の状態に合わせた食事を摂るという発想がないわけです。

意外に思うかもしれませんが、食欲がないときは、普通に食べただけで、それが過食と同じ状態をあらわし、ますます胃腸に負担をしいり、その結果胃の正常レベルを下げることになります。

食べたくないときは、量を減らすか?抜いてください。

負担を軽くする(胃の)という視点はとても大事なことだと考えます。

 

 



 

 

内科疾患・2012年陰部神経痛

2012年中に陰部神経痛と確定し治療に入ったケース3例ある。3例とも大学病院にて肛門診により陰部神経に沿い腫脹、圧痛を認めたケースである。類似ケースは内痔核、子宮内膜症のダグラス部病変があり、このケースが10数例ある。

このうち2例は略治する。完全消失は適わないが日常生活に不備がない状態に達しているので、後は1ヶ月に1度の状態維持の治療に留める。日常生活では過度のストレスや物理的な肛門部の圧迫が増悪因子となるので、注意深く観察する必要がある。

もう一例は8割方の回復状況にある。高齢による臀部筋繊維の萎縮および筋力低下がみられ、圧迫要因になっている。ときに長時間の座位で痛みが出ることがあり、それがストレスの要因となる。

全体像として肝腎陰虚があり、肛門自体には血オか血熱がある。肝腎陰虚があるため、不安・緊張などで容易に肝気鬱を派生させ、それが患部病理に影響を来す、というケースがでは大多数を占めた。また昨年あった肺気虚から下陥を起こし、その圧迫から血オを起こすケースは今年見あたらなかった。

専門家の方も参考にして欲しい。

 

2011年陰部神経痛

陰部神経痛はこの数年注目した疾患である。

次項有ブログにも書いたが診断までに非常に時間がかかり、よく心因性疾患と間違えられる。

今年9例の症例を診たが5例に有効を示し、1例は無効であった。

弁証すると、著効を示した5例のうち、虚症系の4例は非常に有効であった。

3〜12回でその痛みが9割方は減少する。

実症系の1例も完治した例ではあるが、これは梨状筋症候群からきたケースである。陰部神経叢への刺針のみで緩和する。

残り4例のうち、2例が大腸癌に由来するものである。うち1例は癌進行期にあり、わずかに改善するものの、途中オペが入り中断になる。もう1例は大腸癌のオペ後のケースである。

介護によると思われる仙骨部からの神経圧迫の例も1例ある。少しは改善されるが、日常の所作と大いに関連するため、介護により再度悪化する。

もう1例は家族間の問題から高齢になり重労働を始めたケースである。このケースに関しては心因性は否定できない。現に抗うつ剤で緩和する。

(総括)

まだまだ陰部神経痛に関しては医学界全体で十分な研究がなされているとは言い難い現状で、症例は少ないものの、半数以上で効果的だったという事実は鍼灸が有効性を示す治療法であると解釈する。

中医学的視点では肺気虚の人が多い。肺気虚から宗気の下陥を起こし、骨盤内鬱滞現象を起こし、しいては骨盤内の血オに転じるという構造があることは確かである。

 

 

黄斑変性

ものを見る中心的役割を司るのが網膜の中にある黄斑という部位です。とくに色を識別する細胞はほとんどここに集まっています。

この黄斑の異常は視力低下に直結します。

大きく滲出型と萎縮型に大別します。

滲出型の特徴は進行が早く、中心暗点(見えているものの中心部が欠ける)があらわれる点です。

萎縮型は加齢現象であらわれやすく、網膜上皮色素細胞の萎縮や、その下にあるブルッフ膜との間に黄白色の老廃物が溜まります。

原因は様々です。加齢のほか、心疾患、喫煙、遺伝なども絡みますが、平均年齢が伸びたことや、衣食住の欧米化で増加傾向にあります。

レーザー光凝固術あるいは光線力学的療法を中心に治療しますが、全体の体調を整えることも含め、補助的に鍼灸治療を併用すると経過が良いようです。また出血斑の消失も早まります。

当院でもご相談させて頂きますが、臨床例の多い藤沢・秋英堂治療院のHPをご参照ください。

 

 

 

レイノー病

レイノー病は末梢血管の収縮によって起こるしびれ、冷感などを指す。原因は一部膠原病の前駆症状として現れるが、ほとんどのケースで不明であることが多い。

中医病名では寒厥、四厥と云う。

陽虚型、血虚型、痰濁型のほか二次的要因で血オを呈す者、特殊なところでは熱邪内鬱型などが多い。

陽虚型は脾腎の虚を基点に、さらに末端に気血が巡らない人(気血両虚)、末端に内寒の邪を有する者(寒邪内盛)、下半身の冷えが手先まで及ぶ者(陽虚)に分けられる。

 

それぞれの不眠症

一口に不眠症と言っても様々なタイプがあります。

○寝つくのに時間がかかる

V・E・フランクルは長年不眠で悩む患者さんに、意図的に寝らない訓練を指示し、不眠を解決した例を挙げています。

これなどは、さしずめ寝ようとする意識が過剰になった人に効果的です。寝なきゃ、寝なきゃ次項有どうしよう次項有眠れない次項有もうこんな時間だ?あるいはまだこんな時間だ、という流れです。不安とイライラが交互に襲います。

眠ることに意識が行き過ぎ、興奮状態を呈しているともいえます。肝気鬱不眠の代表です。興奮系の所作、たとえば寝る前の熱いお風呂、カフェイン、ニコチンなどは避けたほうが無難です。

 

○すぐに目が覚める

ちょっとした物音や光に反応する不眠と考えてください。単純にいえば眠りが浅いタイプです。

夢を見ているような感じで、でも起きると憶えていないこともよくあります。

30代後半から多く見られます。女性ホルモンが減りだした頃と重なるようです。

また眼精疲労がある方がなりやすい不眠ともいえましょう。

中医学では血虚不眠の代表的症状です。

 

○怖い夢を覚えている、一度起きたら眠れない

上記の[すぐに目が覚める]タイプからの発展します。

更年期入口の兆候のひとつであらわれることもあります。

また精神不安を抱えながらの生活であらわれやすくなります。

性格としては引きずる人、こだわる人、取り越し苦労の人が陥りやすい不眠です。

まれですが寝るのが怖い人もいます。

卵巣刺激ホルモンの一時的な過剰現象でなることもあります。

中医学では心の病証か肝の血不足で捉えることが大半です。

 

○お風呂で快眠のケースも?

お風呂に入ると、良く眠れるという人も多くいます。

冒頭の肝気鬱タイプでも二通りあります。

ひとつは精神的ストレスによる肝気鬱です。概ね熱いお風呂に入ると、眠れなくなくなります。

同じ肝気欝タイプでも肝気鬱から全身の循環が悪くなるタイプ人がいます。循環の悪さが入眠を妨げるわけです。お風呂で末梢循環を改善すると眠りやすくなります。

すぐ目が覚めるタイプの方は、一生懸命にお風呂に入らないようにしてください。

疲れて入睡困難も併発します。

お風呂をリラックスタイムとして位置づけ、ぬるめでジュワっとした発汗程度に抑えます。

目はつぶったほうが良いと思います。

体が溶けて行く感じを味わう瞑想睡眠は意外に効果的です。

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水の音を滝の音として捉えるのも悪くありませんね。たらーっ(汗)たらーっ(汗)

 

甲状腺異常

甲状腺ホルモンの構造や働きは専門誌に譲るとして、ここでは鍼灸治療との関わりを考えてゆく。甲状腺ホルモンに異常を持つ人は決して少なくない。男女比なら女性が多い。その症状は多岐に渡るが、大きく分泌過多(亢進型)と分泌不足(低下型)に分ける。

亢進型では新陳代謝が旺盛になり過ぎるための弊害が出る。発汗過多、微熱、ほてり、動悸、頻脈、振顫、頻尿、高血圧、体重減少、無月経などが起こりやすい。病名でいうとバセドウ病、亜急性甲状腺炎などがある。

低下型では文字通り不足により機能低下が顕著になり、冷え、低体温、体重増加、浮腫、脱毛、徐脈、筋力低下、倦怠感、眠気、月経不順などをあらわす。橋本病や放射線治療の後・ヨード過剰摂取などで起こりやすい。

また橋本病やバセドウ病は自己免疫疾患であり、過度なストレスや緊張、出産などを契機に発症しやすい。最近の研究では両者は移行することもあるという。

《鍼灸ではどう考える》

症状からその傾向性を中学的に分析すると、亢進型では実熱〜傷陰して陰虚内熱あるいは陰虚火旺に移行しやすい。治療は滋陰清熱が主体で、更年期治療に類似する。

低下型は症状から察し、陽虚〜気血両虚に流れやすい。補気補血を主とするか補陽に力点を置くかを見極め治療に入る。

※この数年で見た10数例の患者さんから興味深い事実に突き当たったので報告する。

橋本病、バセドウ病などの診断の下った患者さんは、確かに上記の様な症状をあらわすのに対して、甲状腺の数値が正常内の上限や下限で、他の数値との兼ね合いで確定診断に至らないケースでは、その症状が必ずしも亢進的・低下的とならず、むしろ混合的な症状を呈するケースも少なくはない。

これには自律神経のアンバランス→軽度の甲状腺異常なら、その症状の原因は自律神経の乱れにあり、混合的症状を呈しやすい。進行した甲状腺異常ははっきりと亢進型・低下型に別れ、それに応じた症状をあらわす。

直近の例では、精神的ショックから脱毛及びT3・T4の低下があり、さも橋本病あたりを疑える(ドクター見解も同様)方が、その後は、不眠、動悸、眼異常、羸痩と、むしろ機能亢進を思わせるものに変化する。つまり自律神経のアンバランスが主体であり、結果として甲状腺異常があらわれた例ではなかろうか? 

《病気とは》

病気は進行してゆくにつれ、ある方向性に固まってくる。甲状腺異常なら進行とともに亢進型なり低下型なりにはっきりと分かれてくる。ただ、その過程においては方向性の定まらないことが多々ある。先の例なら自律神経のアンバランスが前面に出て両症状があらわれることもある。鍼灸院では、健康とはいえないが病気が確定するに至らない、ある意味不安定な状態にある方が多数来院する。そのことをお伝えしながら治療的サポートできれば、現代医学の盲点を埋めることができように思う。  

 

 

   

神経症

鍼灸臨床でよく診る神経症は、ある事象に執着することで起こる心理的葛藤及び自律神経失調による諸症状タイプが多い。気質的ケースと一過性で起こるケースとがある。

『中医学的解釈』

○まず血の消耗がある。長期の寝不足、心配事、女性ホルモンの減少などが因となりやすい。

○中医学では血を精神の栄養と捉えている。血の消耗により、思考回路の停止や、さらなる不安な感情が起こる。思考停止は、ボッーとして考えがまとまらないこともあるが、過去に捉われて、そこから頭が離れない感じになりやすい。不安は自身の存在に対する自信を失う感じになる。人の言葉に過敏に反応することもある。

○血の不足が進行するすると陰虚になり、虚熱による自律神経失調があらわれやすい。不眠、動悸、便秘あるいは排尿異常が多い。

○血の不足から気血両虚に展開すると、鬱的状態が加わる。極度の倦怠感、全身の重だるさ、食欲不振などが顕在化する。

 

『問題点』

思考回路の変更不可。捉われている間は考え方を切り替えるのがなかなか難しい。

不安の呼び込み。不安が不安を増大させる悪循環に陥りやすい。思考が内に内に入りやすいため、世間との隔離を感じやすく、そのため焦燥感があらわれる。

喜び、楽しさの減少。笑うことが少なくなり、日々の感動や幸福感が損なわれる。

 

 『目標』

○思考回路の論理性や穏やかな感情を思い出す。穏やかな感情を思い出すには、今の一瞬を大事にする。それには一つ一つの日常の所作に注意を向けながら、丁寧に行うようにする。

○治療は補血を主体に、気血両虚では補気にウェートをかけ、陰虚では滋陰降下にウェートをかけ、まずは肉体症状の改善を図る。

○補血で精神状態にアプローチしながら、 『具体的な処方箋』として 自己認識の改善に心がける。最善の方法のひとつとして自身を思考を聞く。つまり、自身が何を頭の中でしゃべっているかを聴くもうひとりの自分を想定する(決して善悪は決めないこと)。

血虚が高レベルな人ほど、頭内言語は過去の嫌な体験、不安、嫉妬、愚痴、怒りなどで埋められていることがわかる。

また 逆転思考(終わりから考える)なども効果的である。思考転換でなりたい自分になったと仮定して、行動する(演技的行動学習法)。

 

 

 

隠れた大問題・痔

 

 痔

痔というと中年男性の疾患というイメージを持たれている方は多いかも知れません。

意外にも患者の半数近くは女性なのですがく〜(落胆した顔)

男性でさえ「痔?」と思っても受診することをためらいがちですが、女性とくに若い方ならなおさら放置しがちです。

しかし、正しい知識を持ち、適切な対処をしないと後に痛〜い思いをすることに・・・ふらふら

痔には3つのタイプがあります。

排便時に肛門が裂けるように痛い。その症状のとおり「裂肛」、俗に言う切れ痔です。20代の若い女性に多く、便秘による硬い便で肛門の粘膜が傷つきます。

便をするたびにいぼが出る「痔核」、いわゆるいぼ痔は、30代、40代に多くみられます。

肛門付近の血管の一部がこぶ状になりいぼ痔となります。排便時のいきみ過ぎ、長時間座りっぱなし・立ちっぱなしや出産時のいきみなどで発生しやすくなります。

いぼ痔があるのをわかっていながら、見て見ぬふりをしてしまった・・・放置したまま少しずつ進行し、気がつくといぼ痔が脱出したり、戻らなくなってしまう「脱肛」にまで悪化してしまうことも・・・。

若い年代の方は肛門の粘膜に張りがあるため、硬い便により裂けやすい。だから、切れ痔が多くなります。30代を迎えると徐々に肛門も老化への道をたどります。弾力性が減少し、血流が悪くなり、いぼ痔ができやすくなります。肛門付近の筋力も低下していき、筋がゆるんでいぼ痔が戻りにくくなります。

痔かな?と思うきっかけは「出血」です。しかし、その症状は大腸がんの初期症状でも見られます。大腸がんは食生活の欧米化が影響し、日本では近年増加傾向にあり、日本人のがん患者数の第1位に迫る勢いです。極端に細い便が出る場合は、早めの検査をしたほうが良いでしょう。

排便時に出血があっても、正しい知識と適切な対処をしていれば、あらぬ心配をする必要もありません。

鍼灸では、百会という頭のてっぺんにあるツボが効果的とされています。飛び出た肛門を上へと引き戻すイメージです。

ただし百会に適応する痔は、出て戻らなくなったものや、疲労で出てくるもの、あるいは脱肛なのです。

裂肛には肘の少し下の孔最が適応します。

いぼ痔は、患部近く、尾骨の先端の長強を取るとよいでしょう。

 

中医からみた便秘

 便秘

常習性の便秘には3つのパターンがあります。大腸の蠕動運動が弱い弛緩型便秘。これは比較的刺激に対応してくれるため、野菜をたくさん取る。水を一気に飲む。運動する。肛門〜直腸を刺激するなどで解決することが多いものです。

 問題は蠕動運動が活発すぎるけいれん型便秘です。過度の刺激で腸内バランスを崩し、便秘をさらに悪化させることも少なくありません。流行の●●●エネマで重度の便秘に陥った方もおられました。便秘と下利を繰り返す人もけいれん型に多くいます。かなりリッラックスした環境が整わないと排便は望めませんので、会社や駅、デパートのトイレに世話になることは余程でない限りないでしょう。内関太衝、風池などのツボが効果的です。

 もうひとつ直腸型便秘があります。主に便意がある際に、トイレに行かない(行けない)の繰り返しで、脳が指令しても肛門括約筋が開かない状態に陥ります。便意もなく、2週間以上放置している人も少なくありません。承山、委中、風池などツボのほか、出なくてもよいですから《便意があったらすぐトイレ》の習慣だけは身に着けましょう。お願いします。  

肛門痛と内膜症

 肛門痛  

肛門が痛む、ウーム痛い。

皆様このようなときにどんな疾患を思い浮かべるでしょうか?

痔ではないかと考える人が一番多いようです。内痔核などが典型ですね。切れ痔も要注意です。放っておくと肛門狭窄になることもあります。便が細くなる、下血を帯びるなどが出たら可能性が高いと考えてください。

つぎに考えられるのは何でしょう?。

子宮内膜症で、内膜様組織がダグラス窩に溜まったケースです。

突き上げるような激しい痛みの方、ズキンズキンとした痛みの方も少なくはありません。

始めは生理時に痛みが増悪しますが、ひどくなると生理時以外でも痛みがある人も少な

くありません。意外に多いのは排卵時痛です。排卵前から数日続くこともまれではありません。

内膜は剥奪と増殖を繰り返すので、内膜の増殖期である排卵時に痛みもでやすいようです。炎症的な痛みが特徴で、ズキンズキンとかズンズンとした感じになります。また腹壁など骨盤内の別の組織と癒着があれば、さらに痛みが増すようです。

出口を持たない卵巣に内膜様組織が出来るとチョコーレート嚢腫に発展します。

肛門痛が排卵時、生理時に痛みが限定し、かつ性交時痛があれば、迷わず婦人科を受診してください。問診ー内診ー超音波ー血液検査、必要に応じてCT、MRIという順に検査します。

変わったケースもありました。その代表が肛門神経痛です。肛門付近に突然起こる発作

性の疼痛を起こします。数分間発作した後、は多くの場合不規則で、5〜20分続いた

後、自然に治まるのが特徴。排便時に起こることもありますが、夜間の発作する方が多

いようです。これといった治療法が確立されていないのが現状です。患者さんを見る限

り肛門マッサージ(自分で)や患部を温める多少の 改善を見ます。ツボなら次リョウと

会陽を使用します。試してみて下さい。この2穴は内膜症緩和にも有効です。


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意外に多い症状 耳鳴り

  耳鳴り

鍼灸院で意外に多いのが耳鳴りです。
耳鳴りで病院に行くと「加齢現象ですね」とサラリと一言。
「歳?だっていうのか?」とちょっとガッカリ。
中医学では、この加齢現象を五臓六腑の腎の衰えと認識します。
とくに耳は腎精を栄養源とするため、腎精の枯渇は耳鳴り、難聴という形であらわれやすいのです。
「僕は若いのにしょっちゅう耳鳴りがあるぞ・・・」と自慢?反論?なさる方もおられるかもしれませんね。
この場合は五臓でも心に問題があります。
心は気血を全身各所に運ぶ役目を担当します。
これにより各器官はその器にしたがった役割を果たすことができるのです。
つまり心のトラブルは、耳に気血という栄養物を運べなくなるということです。
心は年齢と関係ありません。若くても心のトラブルは起こるのです。
どちらかというとメンタルな部分でトラブルを起こしやすいのです。
うちの患者さんで、天地療養で耳鳴りが消えた人がいました。
腎か心のいずれの臓腑のトラブルかは言うまでもないでしょう。

 

適刺激と花粉症

 花粉症

『私達は進化で得た適応力を使わないと病気になる』、『自律神経は細胞レベルまで支配する』、『副交感神経ががあまりに優位だと無気力になる』、『リンパ球は副交感神経の支配下になる』、その結果『リラックスのし過ぎ(副交感神経優位)はリンパ球の過剰反応としてのアレルギー性疾患があらわれる』−これは新潟大学の安保教授の最新学説です。
超訳すると、あまりに刺激のない生活、動かない生活は、副交感神経の過剰な優位性を生み、リンパ球を通し、必要のないものにまで免疫反応を起こしてしまうということです。
適度な弛緩と緊張は生活に必要ということです。
鍼灸の世界観ではおおむね肝がこの役目を担います。外界からの刺激(入力)に 対 し、適切な判断を下し行動(出力)します。この判断をする精神を『魂・こん』とい います。
根性(魂性)がないとは、外からの刺激に適切な処理をしようという心を放棄してしまったことかも知れませんね