曇り空が多く、肌寒い時間が多くなりましたが、少ししか出ない太陽を見計らって、
懸命に鳴くセミを見て心の中で『頑張れっ』と叫んでしまう研修生の大久保です。
夏の始まりに『慌てんぼうのセミ』と言ったのですが、今の時期は『寝坊助』ですね(笑)
さて、マスク生活が長く続くと、良いのか悪いのか臭いに対して鈍感になっている気が
しませんか?特に夏場は良い匂いよりも、気持ちの良いものではない臭いが多くする
季節ですが、今年はあまり感じなかったように思えます。私がそれを痛感したのが
先日公衆トイレの個室に入った時です。
…もう想像できますよね(笑)迫り来るお便りの襲来を抑えつつ、何とか一つ空いている
個室のトイレに入った瞬間。その衝撃が鼻から脳へ突き抜けました。
マスク越しでも分かる、昨日何を食べたのか聞きたくなる位の悪臭です。
と、汚い話はここまでにして。今回は『何故、人によって便の臭いに違いが出るのだろう』
というお話しです。
鍼灸師の問診の一つに、嗅覚や聴覚を使って診察をする『聞診(ぶんしん)』では
便の臭いも弁証を立てる重要な要素になります。
では何故、臭い便になるのか?
それは便が体内で熟成されているからです。ニンニクなどの食べ物によっての臭いは
別にして、概ね便臭がする場合は身体が『熱・湿』に傾いている時ですね。
夏場の捨て忘れた生ごみ入れをイメージして頂けると分かりやすいと思います。
あの中は発酵による『熱』とねちょねちょの『湿』により何とも言えない臭いになります。
そして熱と湿がからむので、便秘がちな方に多いと言えるでしょう。
反対に臭いの少ない便は?
定義で言えば『体内に留まる時間が少ない便』になり、熟成する間もなく出て行く事に
なるので『気虚・陽虚』など、熱が発生しづらく軟便体質となります。
私は脾陽虚がベースにあるので便臭はあまりしないほうだと思いますが、お酒を飲み過ぎ
ると湿が発生するので、いつもより臭いのある便になります。
なかなか嗅ぎたくはないでしょうが、時々ご自分の体調チェックにお便りさんの形と
臭いの確認をおススメ致します。
研修生 大久保
※新着時期を過ぎると左サイドバー《みんなでブログ》に収められています。