肩こり、腰痛同様に「膝痛」で悩まれる方は多いです。
膝痛といっても様々な疾患があり若い方には、靭帯損傷や半月板損傷等の外傷由来のもの・
お年を召した方には、変形性膝関節症といった加齢に伴う疾患が多くみられます。
上記は現代医学における疾患となりますが、伝統医学では「膝腫痛」という中医書での記載があり、文字の通り、膝の「痛み」と「腫れ」を指します。
以下、東洋医学におけるひざの痛みについて解説していきたいと思います。
①五臓六腑トラブル型(脾、肝、腎)
膝関節には膝蓋骨などの「骨」、膝蓋靭帯などの「腱」、大腿四頭筋などの「筋肉」などの様々な組織で構成されている。
東洋医学では、「骨」=腎、「腱」=肝、「筋肉」=脾の五臓六腑が関与されているとされている。
また、エネルギー(気血)の通り道である経絡も走行していることからこの「腎」「肝」「脾」の臓腑は膝の痛みや膝の腫れと密接に関係していると考えられる。
ここでは、気血両虚タイプと、肝腎虚損タイプが挙げられる。
①気血両虚タイプ
エネルギーの不足や身体の機能が弱まることで起こる膝の痛みです。病気を患った後に発症することが多い。特徴としては、痛みは緩やかに発症し、軽症であることが多い。膝の腫脹と痛みの他見られる症状としては、四肢がだるく力が入りにくい、顏色が黄色い・頭がクラクラするなどエネルギー不足の症状がみられる。
②肝腎虚損タイプ
「腱」と「骨」を主ること「肝」と「腎」の機能失調によって生じる膝の痛みと腫れ。
また体を栄養する成分、潤す成分の不足が筋肉のやせと出現することも多い。
特徴としては上記筋肉量の減少他、重症のものが多く歩行が困難にこともある。その他、腰の重だるさ・頭のふらつき等も見られる。
上記に該当するタイプはあったでしょうか?
該当される方はぜひ一度当院までご相談いただければ幸いです。
今回は膝と五臓六腑の関係性について記載いたしました。
その他、体質や気候等も膝の痛みとなって出現します。これらの解説は次の機会に。
スタッフ 杉本
※新着時期を過ぎると左サイドバー《膝痛》に収められています。