2020/5
老化には段階があるのではないだろうか。
そのまえに腎気の成り立ちを考えてみる。
まず父母からもらった先天の精がある。
その先天の精は後天の精である飲食物の滋養を受けて成長する。
その先天、後天のミックスされた精は腎に蓄積されるので腎精といわれる。
その腎精の転化したものが腎気となる。
僕はこうように考えています。
※元気の位置づけはまた別の項でやります
話を戻します。
老化とは?ですが、一応時間経過とともにおこる死に至るまでの機能低下現象と定義します。
一般論として漢方家は老化は腎虚というでしょう。
この腎虚は幅がありすぎ(〃艸〃)ムフッ
老化は初期には腎精が減少した頃に起こる、と考えています。もちろん程度の差はあります。
腎精が不足した分、腎気に転化する分が減り腎虚ということになります。
おおむね症状の現れどころは慢性の腰膝酸軟、前陰の固摂失調から腎精不足の兆候、軽度の肺気の不足などです。
先天の精はある程度ある⇒腎精は減少⇒腎気不足。となるわけです。
第2段階としては先天自体が減少します。後天だけでは補いきれません。結果腎精不足が起こり、当然ながら強度の腎虚となります。
症状は脳髄の機能低下、不可逆性に近い耳目の症状あたりが有力です。
先天の精の減少⇒腎精の減少⇒腎気不足。となります。