2018/2
毎年2校、50〜60名くらいの鍼灸学校の学生と接します。 当然、出来る子もいます。そうではない子もいます。
1、 やってみる
出来る子は教えたことを即座に練習します。出来ない子はほとんど実践しません。
これは知識を知恵に変えるために非常に大きな要素です。
知恵のままでは実践的に使えませんから。
ある鍼好きのドクターに私の鍼灸はこうです、とお教えしたことがありました。半年後にやっと先生の意味がわかりました、というお答えを頂きました。
2 真似る
真似ることで、良い悪いはともかく形が出来ます。
形を続けると色艶が出ます。
もう少し続けるとオリジナルになります。
私も講義を始めた頃は師匠ソックリと同門の先輩たちからよくいじられました。
当たり前です、まねていたわけですから。これはかなり早く、ある段階まで達する秘訣だと思うのです。
3 要約する
出来る子は大体において字面を追いません。
丸暗記などしません。先生の言うことはこういうことねというふうに要約していきます。
話のポイントを掴んだり、概念を抽出したりします。
ついでに目的ー効率的ー最大公約数の流れをよく把握してもいます。
質問の仕方もソツがない。
間違っても腰痛にはどこのツボを鍼を打てば良いですか?などという低次な質問はしません。
伝統医学の専門家で、疾患を挙げて、どこのツボが良いか?とか、どの漢方薬が良いか?などいう質問するのは最低の思考構想を持っていると言わざるを得ません。
病理を挙げてもらわないと答えようがないのです。
腰痛に委中、花粉症に小青竜湯なら統計的有効性の問題で伝統医学の視点ではありません。
※今週の日曜日から出来る鍼灸師の皆さんをお連れして香港浸會大学中医学部を尋ねます。 ご迷惑をお掛けします。