ニュージーランド・マウンテンクック |
ニュージーランド最高峰マウンテン、クック。
富士山に似るその美しさには、それはもうひれ伏すしかない。数年前の夏
に行ったの だが、草木の生い茂った草原から万年雪の頂を望むなど、そ
れだけでも極楽の世界だ。あまりの美しさにとろけていましそう。
あたりまえだけども、歩けど歩けど、なかなか麓まで辿り着かない。 それがまた面白い。途中に小川があり、小山がある。妙に大きな岩もある。湖畔は深いグリーンで神秘的。この感覚は久し
ぶり、もしかして初めてかもしれない。
途中かわいい猫を発見する。飼い猫でもあるまいが、体重5〜6㌔はあ
る。人なつっこく、30分ほどマッサージをしてあげる。もちろん免許(国家
資格:按摩マッサージ指圧師)持ちである。
知っての通り、この国は人より羊の数が多いと言われる。本当に人が少ない。
隣のオーストラリアと比較され「地下のオージー、地上のニュージー」と呼ぶことがある。
これはオーストラリアには石炭などの地下資源が多いのに対して、ニュージーランドには羊を筆頭に豊富な農産物が取れるという意味である。
車で走ると、道路にポッサム(袋きつね)という小動物の死骸がある。本来オーストラリアか ら輸入したものが、爆発的に増加したものらしい。夜行性動物であり、車のライトを見ると固まって動けなくなるらしい。これが高級セーターなどに化ける。
雄大な自然を目の当たりにすると、人はおおらかなになる見本のような国であった。